第6試合の“L・I・J対金剛 シングル5番勝負”では、IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムが、金剛のオールダウンドプレイヤー、大原はじめと対戦。大原は今回の対抗戦の中で、唯一L・I・Jと初遭遇。1月6日のカード発表会見では、自身を“覇王”扱いするヒロムに対し、当意即妙な切り返しを見せて驚かせてみせた。また、過去にGHCジュニアヘビーや同ジュニアタッグを巻いた実力者であり、ヒロムにとってはけっして侮れない相手だ。
ヒロムはIWGPジュニアヘビーのベルトを携えて入場。その口元では「覇王、覇王、覇王」とつぶやいている。
開始のゴングと同時に両者は突進。大原がヒロムのショットガンドロップキックをかわすと、両者はグラウンドでのせめぎ合いを経て、ヘッドロックの応酬へ。
そしてロープワークの攻防に移ると思いきや、大原は巧みな動きでヒロムをヘッドロックで捕らえる。ヒロムも切り返すが、大原はグラウンドで袈裟固め。そしてスリーパーを決めると、ヒロムはバックエルボーで脱出。
だが、大原はスリーパーでしつこく捕獲し、変形のバックブリーカー。さらにカバーを執拗に繰り出し、ヒロムの体力を削っていく。
ヒロムは場外にエスケープするが、大原はすばやくリングに戻してストンピング。さらに串刺しラリアットを繰り出すも、ヒロムはかわして串刺しヒロムちゃんボンバーへ。
だが、大原はかわし、すばやい動きでジャベを決める。しかし、ヒロムはロープに手を伸ばし、場外にエスケープ。
だが、大原はリングに戻してサーフボードストレッチ。ヒロムが足をロープにかけると、大原はバックドロップの体勢に。
ヒロムは切り抜け、カニバサミをお見舞い。そして串刺しのヒロムちゃんボンバーから、「覇王!」と叫んで低空ドロップキックで大原を場外に吹っ飛ばす。
続いてヒロムはエプロンからショットガンドロップキックを放つも、これは大原がかわして自爆。
大原はヒロムを鉄柵に押し込み、腰を何度も打ち付けてダメージを与える。そして大原はヒロムをリングに戻してカバー。ヒロムがカウント2ではね返すと、大原は変形コブラツイストの体勢からバックブリーカー。
続いて技の読み合いからムイビエンを狙うも、ヒロムは切り抜けると、ターンバックル・デスバレーボムを食らわす。
そしてヒロムは肩に担ぎ上げようとするが、腰のダメージで持ち上がらない。すると大原は腰への波状攻撃。変形のバックブリーカーからジャベ。だが、ヒロムは必死にロープエスケープ。
そして大原はカナディアンバックブリーカーで持ち上げるが、ヒロムは脱出し、ヒロムちゃんボンバーをお見舞い。
だが、続くヒロムのトラースキックは大原がかわしてロープへ。すると、ヒロムはカウンターのシットダウン式パワーボム。さらにファルコンアローで叩きつけるも、大原はカウント2ではね返す。
今度は激しいエルボー合戦に突入。ヒロムは「大原はじめ~!」と叫んで強烈なエルボー。すると大原は「高橋ヒロム~!」と叫び張り手を乱打。
さらに大原は突進してきたヒロムにケブラドーラ・コン・フロウジョンを炸裂し、ついにムイビエンで捕獲。ヒロムは必死にロープエスケープ。
ならばと大原はフィンランド式フォア・アームを狙うも、ヒロムは切り抜けてトラースキック。だが、ひるまず大原はエルボー。負けじとヒロムもヒロムちゃんボンバーを炸裂。そしてビクトリー・ロイヤルを決めてカバーするも、これはカウントは2。
するとヒロムは雄叫びをあげ、TIME BOMB IIの体勢に。大原は暴れるが、ヒロムはマットに突き刺して3カウントを奪取。これで5番勝負は1-1のイーブンに。
試合後、大原はセコンドに背負われて退場。ヒロムは腰を押さえながら、IWGPジュニアヘビーのベルトを抱えげると、リングをあとに。