第3試合は後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI&中島佑斗vsザック・セイバーJr.&マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト&藤田晃生。この8人タッグは2.5札幌のNJPW WORLD認定TV王座戦（挑戦者・石井vs王者ザック）、IWGPタッグ王座戦（王者チーム・毘沙門vs挑戦者チームTMDK）の最終前哨戦となる。また、ヤングライオンながらTMDK入りした藤田に対し、先輩・中島としては意地を見せたいところだ。

　ザックはNJPW WORLD認定TV王座、毘沙門はIWGPタッグのベルトを携え入場。両軍はゴング前から熱い火花を散らす。

　先発はYOSHI-HASHIとニコルス。ニコルスはヘッドロックで捕らえるが、YOSHI-HASHIはハンマースルー。そして、毘沙門がダブルのヒップトスからざんまいをお見舞い。そして乱入したヘイストには太鼓の乱れ打ちを食らわす。さらに石井も加わり、ザックを捕らえて太鼓の乱れ打ち。
　勢いに乗る後藤はニコルスに串刺しラリアット。そしてブルドッキングヘッドロックを狙うも、ニコルスはこらえ、ヘイストと共にバックドロップ&ネックブリーカードロップ。そしてニコルスがカバーするが、これはカウント2。
　ならばとニコルスは後藤にチンロック。すると中島がカットに入り、TMDKの4人相手に孤軍奮闘。しかし、TMDKは鎮圧し、ストンピングを乱打。そして場外に追いやる。
　リング上、ザックが後藤にレッグロックをお見舞い。そして、藤田に「やってみろ」とスイッチ。すると藤田も後藤にレッグロック。ここでザックが後藤のもう片方の足を捕らえ、藤田にレクチャー。すかさずYOSHI-HASHIが乱入するが、藤田はレッグロックで捕獲する。
　次はニコルスが後藤にニードロップを連発しカバー。後藤がカウント2ではね返すと、スイッチしたヘイストがキックを連発。
　後藤はエルボーで反撃するが、ヘイストはエルボー&逆水平チョップ。だが、後藤ははねのけてブルドッキングヘッドロックをお見舞い。
　次は石井とザックのマッチアップ。ザックは石井の腕を取ってコントロールし、串刺し攻撃を狙う。しかし、石井はショルダータックルでなぎ倒す。
　ここからザックがエルボー、石井が逆水平チョップで打撃戦。そしてザックは石井のリストを捕らえ、肘をマットに固定してストンピング。さらにアームブリーカーからスリーパーで捕獲するが、石井は切り抜けてスライディングラリアット。
　だが、ザックは回避しフロントキック。しかし、石井はすばやく立ち上がりショルダータックル。さらに投げっぱなしジャーマンをお見舞い。
　次はYOSHI-HASHIとニコルスのマッチアップ。激しいエルボー合戦から、YOSHI-HASHIは逆水平チョップ。そしてトラースキックを繰り出すも、かわしたニコルスはショートレンジラリアット。
　続いてニコルス&ヘイストはタンク・バスターを狙うも、YOSHI-HASHIは脱出。すかさず後藤が二人まとめてラリアットでなぎ倒す。
　そして毘沙門はニコルスに隠し狭間の要領でラリアットを食らわせ、後藤ごとハントを炸裂。
　ここでヘイストが襲いかかるも、毘沙門は激烈一閃で排除。そして毘沙門はニコルスに消灯を狙うも、ニコルスは回避し、後藤にデスバレーボム。するとYOSHI-HASHIがニコルスをカチ上げ式ラリアットでなぎ倒す。
　次は中島と藤田のマッチアップ。激しいエルボーの応酬は中島が制すも、藤田はドロップキックを炸裂。中島は負けじとエルボーからショルダースルー。そして逆エビ固めを決めるも、ザックがカット。
　中島はザックにもショルダースルーを狙うも、ザックは回避。だが、中島はキックでザックを排除。
　そして中島は藤田に張り手を見舞い、強烈なキックからカバー。藤田がカウント2ではね返すと、中島は串刺し攻撃を狙う。だが、藤田はドロップキックを突き刺す。
　続く藤田のフロントスープレックスを回避した中島はエルボー。だが、藤田は一瞬のスキをついて逆さ押さえ込み。これを中島が返すと、藤田はダブルリストロックで捕獲。そしてザックが「アシ！」と足の位置をアドバイスを送ると、藤田はそのとおり動き、中島からギブアップを奪取した。

　試合後、毘沙門とニコルス&ヘイスト、石井とザックは挑発合戦を繰り広げた。　

　
ヘイスト「（※コメントスペースに全員で向かってきながら）来たぞ、来たぞ」
ザック「たくさんのコメント。オー、スゴイコメント、スゴイコメント」
　

　
ヘイスト「熱いコメントを」
ザック「タダイマ」
ヘイスト「イエース！ こいつがレジェンド、今晩のヒーローだ。全然つらくないみたいだぜ。イタイ？ ちょっとは痛いか？」
　

　
ザック「まぁいい、チョットイタイ、ダイジョーブ。この子は強い。」
ヘイスト「お前が今晩のヒーローになったおかげで、俺たちは明日のIWGPタッグ王座挑戦に元気を取っておける。俺たちはお前のおかげでフレッシュなんだ」
ニコルス「全力で挑める」
ヘイスト「ザ・ボーイ、よくやった」
ザック「ゲンキな。フジタ、英語では“full of beans”。俺は“full of beans”だ」
藤田「“full of beans”」
　

　
ヘイスト「明日、元気な（full of beans）状態でゴトーとYOSHI-HASHIに挑み、タイトルを奪ってやる。そのベルトを腰に巻いて、暖かくするぜ」
　

　
ニコルス「ビシャモン、明日には俺たちが勝つから覚悟しておけ。（そのベルトを持っていられるのも）今晩が最後だ。俺たちが次のIWGPタッグ王者になって、ここには今もこれからも保持し続けるNJPW WORLD TV王者がいる」
ザック「すべての王者だ」
ニコルス「それと……（※と残りの言葉をヘイストに任せて控室へ）」
ヘイスト「Beansチャンピオンだ（※と言ってニコルスを追うように控室へ）」
　
ザック「彼もベルトを獲る。ずっと言ってるだろ、こいつはヤングライオンの中で一番最初にベルトを獲る。覚えるのが早いし。アタマ、イイ。（同じことを）2回教えることもあるけど。トキドキ2カイ。でも問題ない。すべては勉強と練習だ」
ニコルス「お前ら、楽しい夜を過ごせよ」
ヘイスト「お前たちの大事なベルトを奪ってやる」
ザック「まぁもうちょっと落ち着けよ」　

ザック「オーケー、イシイ、タノシミヨ。タノシミ。お前は俺がストロングスタイルをわかっていないと言うが、明日俺が見せてやるよ、トモチャン。トモチャン、これがお前にとって最後のストロングスタイルの試合になるかもな。動けないようにしてやる」
（※ここで藤田に向かって）
ザック「イヤーマスクだ（耳を塞ぐようにというジェスチャー、これに応じる藤田）。……それとタイチ、俺たちは今はもう違うチームになったが、お前がオスプレイを倒すところを見るのを楽しみにしてる、がんばれよ」
　

　
藤田「（※最後に1人残されて）正直、英語では何を言ってるかわかんないときもあるんですけど、でも試合の中で、そんなもの超えて、通じて、学ぶものがあるんで、今、この状況、そしてこれからも、言葉は通じ切らなくても、自分は吸収してヤングライオンの中でも、そして上の人も食っていって、俺が一番になります」
　
　

　
中島「（※左手首を押さえながら）クソッ！ あぁ、藤田、この野郎。クソッ！」
　

　
石井「ようし、あいつは、余裕ぶっこいてた開幕当初に比べて、熱すぎんじゃねぇか。熱いって言うより、必死だな、あいつも。本音を言うと、最後まで余裕ぶっこいてほしかったんだけどな。そっちの方が面白ぇだろ。まぁいい、要は明日だ。次はな、氷のう10パック？ 5パック？ 病院送り？」
　

　
石井「言葉だけのパフォーマンスになんねぇようによ、ちゃんと実行してくれや。な？ 逆に、あいつがそうなったら、笑けるけどな。ようし、まぁいい。そうならないように、テメェのストロングスタイル、見してみろ。俺は今までやってきた、対ストロングスタイルの闘い方をテメェに見せてやるよ」
　

　
後藤「あいつら、世界最高のタッグ（って主張してるけど）俺は決して、認めねぇよ。認めねぇけどな、あいつらがいま現時点で、最高のチャレンジャーだってことは、認めてやるよ（※と言って控室へ）」
　

　
YOSHI-HASHI「（※1人残って）TMDKも、このベルト巻きたいって言ってるかもしれないけど、明日の札幌、このベルトは俺たち毘沙門のもんだ。なぜなら、俺たちこそがせ世界最高峰のIWGPタッグチャンピオン、毘沙門だからだ」