第3試合はドゥルセ・ガルデニア&タイガーマスク&マスター・ワトvsバルバロ・カベルナリオ&OKUMURA&イホ•デル •ビジャノ3号。ガルデニアとOKUMURA、タイガーマスクとビジャノは、2.28後楽園でのシングルマッチを見据えた前哨戦に。

　OKUMURAにはマネージャーとして下田美馬が帯同。

　先発はワトとカベルナリオ。ロックアップからワトはバックを取るが、カベルナリオはアームホイップ。しかし、串刺し攻撃はワトがキックで迎撃。
　するとカベルナリオはワームの動きを披露。さらにリープフロッグを繰り出すも、ワトはティヘラで場外に追いやる。
　続いてOKUMURAが登場。ワトとエルボーの応酬を繰り広げる。OKUMURAはフライングメイヤーから背中にサッカーボールキック。
　するとワトも同じようにフライングメイヤーからサッカーボールキックで反撃。さらにエルボーからロープに走るも、OKUMURAはジャンピングネックブリーカードロップ。
　するとガルデニアがOKUMURAにダイビングクロスボディ、トルニージョ、ティヘラとたたみかける。しかし、ビジャノがガルデニアにミサイルキックをヒット。
　ビジャノはタイガーにパンチを連発。だが、タイガーはシーソーホイップ。二発目はビジャノがタイガーをコーナー最上段に設置。
　これをタイガーは切り抜け、ビジャノにカンガルーキック。だが、ビジャノも空中胴絞め落としで対抗。
　ここからルード軍はタイガーにトレイン攻撃。そしてブレーンバスター&ダイビングクロスボディの合体技。続いてビジャノはタイガーにマスク剥ぎを仕掛ける。未遂に終わると、ビジャノはタイガーを場外に蹴落とす。
　勢いに乗るルード軍はガルデニアをロープにはりつけ、カベルナリオが内股にキック。さらに連携のショットガンドロップキックをお見舞い。
　ワトがリングインするも、ルード軍は打撃で鎮圧。そして交互にチョップをお見舞い。さらにOKUMURAのスパインバスターから、カベルナリオがネアンデルタールプランチャ。
　次はガルデニアがターゲットに。ルード軍は打撃を浴びせ、トレイン攻撃へ。しかし、ガルデニアは巧みに切り抜け、ワトがビジャノとカベルナリオをドロップキックで吹っ飛ばす。
　すると、タイガーがOKUMURAにトペ・スイシーダ。そしてワトとガルデニアがダブルのノータッチ式トペ・コンヒーロをビジャノとカベルナリオに炸裂。
　リング上、タイガーはビジャノにハイキック。続いてバックの取り合いから、タイガーが十字架固め。ビジャノが返すと、タイガーはタイガードライバーを炸裂。しかし、カバーはOKUMURAがカット。
　カベルナリオはタイガーに膝蹴りを決め、突進する。しかし、タイガーはうまく場外に追いやる。そしてビジャノに攻撃を狙ってロープに走るが、カベルナリオが場外からタイガーの足を引っ張って妨害。
　するとビジャノはスキをついてタイガーのマスクは剥がすと、即座に丸め込んで3カウントを強奪した。

　試合後、タイガーはマスクを被ると、退場するビジャノをにらみつけた。　

OKUMURA「（日本語で）俺はな、ガルデニアのことも言いたいけどな、その前にKAWATO！ オイ、あれだけ世話してやったんだよ」
下田「そうだそうだ」
OKUMURA「2年以上、世話してやったんだ！ 同じ地元、大阪府池田市出身。アイツ、池田市っていっても山のほうじゃねーかよ。俺は池田の街、街、わかる？　アイツ、山の方だから。五月山って山があるんだよ。山のテッペンの出身のクセにな、池田市スポーツ親善大使、何言ってんだ、お前！ オイ、何回でもやってやるからなコラ。
あと、ガルデニア！　28日（後楽園）な？　俺だけじゃねーぞ、美馬さん。美馬さんにも気を付けろよ。

（以下、スペイン語で）俺が誰か分かるだろうよ。ガルデニア！28日のシングルマッチ、俺だけじゃないぞ？　MIMAさんも俺と一緒だ。いつでも俺を手助けしてくれるんだぜ。あとKAWATO！2年以上も世話したやったよな。俺と同じ町で生まれた同士じゃねえか。同じ日本人じゃねえか。でも俺は、故郷・池田市のスポーツ親善大使だぞ。KAWATO！お前はいち市民にすぎないだろ。俺に対するリスペクトが足りねぇんだよ！
（日本語に戻して）オイ、KAWATO、ガルデニア、お前ら二人ともぶっ潰してやる！　でもな、ここに美馬さんもいるからな。見とけ！」　

カベルナリオ「ワタシハウレシイデス！　キョウ、カチマシテ！　ワタシハウレシイデス！　アシタ！（※ビジャノに軽くチョップを入れて控室へ）」

ビジャノ3号「タイガーマスク！　今夜は片付けてやったぜ。初めて対戦したときから言ってるが、俺はラフファイトだけでなく、知性を兼ね備えている。そして闘争心とビジャノファミリーの誇りを胸に戦っている。だから今夜、イホ・デル・ビジャノ3号は、OKUMURA、カベルナリオと共に勝利を手にした。
いいか、心の準備をしておけよ。俺から目を離すなよ。なぜかって？後楽園ですべてを見せてやるよ。リングの上で、見ごたえあるテクニックを。そうだ、関節技の応酬でも構わないぜ。イホ・デル・ビジャノ3号は受けて立つぜ」
　

ワト「なんだろ？ このひさしぶりな感じ。ああ……。『FANTASTICA MANIA』、やっぱり楽しいねえ。OKUMURA、奥村茂雄……ああ。池田市観光大使、凄いじゃないか？　俺はアンタを尊敬してる。シッカリ、メキシコで育ててくれたのもわかっている。だからこそ、今日の対決、凄く凄く楽しみにしてた。やっぱりさ、メキシコ人、ルチャリブレって最高だね。」

タイガー「うー。ひさびさにマスクを取られましたね。こういう試合、もうホントに久しぶり。そしてまた熱くなったのも久しぶりだね。まあ、彼はビジャノ3号さんの息子と言うことで、ボクとシングルが後楽園で組まれているんだけど。なんかそういうことを考えたらね、感慨深いモノがありますよね。彼のお父さんと初代タイガーマスク、ボクの場合はお父さんじゃないけど、師匠で。佐山さんが蔵前国技館でシングルやったという部分で、凄く。
ま、おたがい息子といえども向こうも弟子になるでしょ？　先生がお父さんなんだから。やっぱそういう弟子同士でね、試合するって言うのは……。まあ、年齢は全然違うけどもね。非常に楽しみな部分があるんですけど。

まあ、こういう風にやってくるっていうのはね、本当にお父さんの血を引いてるよなって気がしますよね。ホントにルードもルード、ビジャノスの中でも一番動きも良く、素晴らしいルードだったってよく聞くんでね。それの血を引いているわけだから、これは一筋縄ではいかないなと思いますね。
今日はたまたまワトがね、メキシコ行ってて非常にいい動きもしてくれるし、見てて頼もしいなと思いますし。それはそれですけど、とにかくボクはもうビジャノ1本で。今日はここまでやられたんでね。次は自分が彼をマットに沈めます！」

ガルデニア「今夜も満足だ！　すべてがうまくいっていた。OKUMURA、イホ・デル・ビジャノ、カベルナリオ、お前らをもう少しで仕留められるところだった。しかし、イホ・デル・ビジャノがレジェンド、タイガーマスクの覆面に手をかけた。あれはやってはいけない。
それからOKUMURA！ずいぶんと私に、因縁を付けてくるね。28日のシングルマッチ。何も恐れることはない。アレナ・メヒコで数えきれないほど対戦してきた。メヒコでは、何があっても私は勝利を掴んできた。この日本でもドゥルセ・ガルデニアは、ナンバーワンのエクソティコ（ジェンダーレスラー）の力を見せてやる。OKUMURA ！ 楽しみにしておきな。チュッ！」