第1試合開始前に行なわれた「STARTING BATTLE」(全3試合)では、小島聡と杉浦貴の“タカ&サトシ”にティモシー・サッチャーを加えたトリオが、ジェイク・リー&ジャック・モリス&アンソニー・グリーンの“GLG”と激突。
先発は小島とモリス。まずはロープワークの攻防からモリスがショルダータックルでダウンを奪う。しかし、小島もヒップトスからのショルダータックルで反撃。
モリスは串刺しエルボーを繰り出すが、かわした小島はマシンガンチョップをお見舞い。続いて小島は串刺しエルボーから「いっちゃうぞバカヤロー!」の雄叫びを上げ、ダイビングエルボーを投下。だが、カバーはモリスがカウント2ではね返す。
ならばと小島はローリングエルボーからDDT。さらにコジコジカッターを狙うも、モリスは切り抜けてスパインバスター。カバーは小島がカウント2でキックアウト。
するとモリスはタイガードライバーの体勢に入るが、小島は回避しコジコジカッターを炸裂。さらにブレーンバスターを狙うも、逆にモリスがファルコンアローで切り返す。
続いてモリスはラリアットへ。だが、その腕を小島はラリアットで打ち落とす。ならばとモリスはジャンピングニー。
次は杉浦とグリーンのマッチアップ。グリーンはチンクラッシャーからフェイスクラッシャー。さらにトップロープに飛び乗り、振り向きざまにボディアタック。
勢いに乗るグリーンはリバースパワースラムをお見舞い。杉浦が場外にエスケープすると、グリーンはトペ・スイシーダを炸裂。
グリーンは杉浦をリングに戻し、コーナー最上段へ。だが、杉浦が動きを止め、雪崩式ブレーンバスターを食らわす。
続いて杉浦はランニングニーへ。しかし、グリーンはかわしてトラースキック。スイッチしたジェイクは杉浦にバックエルボー。さらにバックドロップを狙うも、杉浦は切り抜けてエルボー。
だが、ジェイクはキチンシンクを連発。しかし、杉浦もスピアーで対抗し、サッチャーにスイッチ。
サッチャーはジェイクにエルボーを連発し、さらにフロントスープレックス。カバーをジェイクが返すと、サッチャーはアンクルホールドへ。
ジェイクは逃れるも、サッチャーは技の読み合いから腕ひしぎ逆十字で捕獲。ジェイクが逃れようとすると、サッチャーは三角締めに連携。これをジェイクは力づくで持ち上げてパワーボムで叩きつける。
続いてジェイクはサッチャーに強烈な串刺しフロントキックからカバー。するとサッチャーは返すことができず、GLGが勝利をつかんだ。
試合後、GLGは勝利を場内にアピールした。
小島「東京ドーム大会、ありがとうございました。今日初めて対戦するジェイク・リー選手と何かあればいいなと思っていたんですけども、ちょっと触るタイミングを逃してしまったので、また次回あればいいなと思っております。そして、今日、私から言わせてもらいたいのは、プロレスリング・ノアに来てからもうすぐ1年経ちます。先だって、タカと保持していたGHCタッグのチャンピオンベルトを奪われてしまいました。そしてもう一つ、今日、私の先輩、尊敬する武藤敬司さんが引退するこの場で、私は一旦、ノアさんとは区切りをつけさせてもらいたいと思います。ありがとうございました」
杉浦「え? き、聞いてないんだけど……」
小島「言ってないから……」
杉浦「いや、まずマスコミに言う前に何で俺に言ってくれないの?」
小島「い、言えるタイミングがなくてちょっと…」
杉浦「いや、LINE交換してるのに」
小島「LINEも結局まだ1回もしてなかったし」
杉浦「LINEも1回もしてない。何でそんな大事なこと言ってくれないの?」
小島「大事なんですけど、やっぱりこういうところで言おうと思って、タカにも言えずに今日まで来ました。本当にありがとうございました。ただ、私は“史上最大のX”ですから、いつどこでまたどんなふうにして現われるかは分からないので、それをまた楽しみにしてもらえればいいなと思っています、タカ!」
杉浦「勝手に付き合おうって言って、勝手にもう別れようって、凄え勝手だよね」
小島「いや、付き合ってないし(笑)」
杉浦「パートナーとして付き合ってんじゃん」
小島「あ、パートナーとしては付き合ってたけど、そういうアレなんで、ちょっといろいろとね」
杉浦「結局、ウチらの恋は契約だったってことで」
小島「いや、契約っていう、そういう言葉は良くないんで、そういうのじゃなくて、自分のまた違った道をね、今回そういう出来事があったんで、また改めて」
杉浦「次はどこ行くの?」
小島「どことかじゃないです。そういうのじゃないです」
杉浦「全日本?」
小島「いや、どことかじゃないです(笑)。アッチとかソッチとかじゃなくて!」
杉浦「オイ、全日本プロレス、気をつけろよ。スケコマシが行くからな」
小島「その言葉良くないですよ(笑)。スケコマシとか。せっかく真面目に言っているのに、そういう言葉は良くないと思う。とにかく本当にノアで試合できたこと、これはもうずっと私の一生の思い出…じゃないんだけど、これからまた何があるか分からないんで、今日まで過ごした時間は本当に大切な時間だったんで、タカもありがとう」
杉浦「いや、俺は納得いかない。そんな……」
小島「じゃあちょっと1回締めて、あとで裏で話しましょう」
杉浦「話しましょう」
小島「ありがとうございました」
杉浦「……こんな勝手に」
小島「勝手にとかじゃないです。自分の中で一応気を遣って……」
杉浦「付き合おうって言って付き合って…」
小島「いやだから付き合ってるんじゃなくて、そういうんじゃなくて!」
杉浦「ベルトという価値あるもんがなくなったら、俺はもう必要ないと?」
小島「(慌てた様子で)いやベルトとかじゃなくて!」
杉浦「そういうことでしょ?」
小島「ベルトが大事とか、そういうことじゃないですよ(笑)!」
杉浦「スケコマシ!」
小島「スケコマシって(笑)」
杉浦「コジのスケコマシ!」
小島「そういうんじゃなくって、いや……」
杉浦「(小島の話を聞かずに一人で席を離れて)クソッ、フラれたーッ!」
小島「フラれるとかじゃなくて、あの……」
杉浦「(出口に向かいながらなおも)スケコマシーッ!」
小島「(杉浦が出ていった方と逆を指差しながら)しかも、出口はコッチだし」
杉浦「コジのスケコマシーッ!(と言って、コメントスペースを退出)」
小島「(杉浦を見送りながら)また違った道で頑張っていこうと思います。ただ、ノアには感謝していますし、またいつ戻ってくるかとか分からないんで、それはまたプロレスラーとして生きている以上はいろんなことがあると思います。本当にありがとうございました」