当初、このカードはIMPACTノックアウト世界王座戦として、王者ミッキー・ジェームスがディオナ・パラッツォ、ジゼル・ショー、そして山下実優(東京女子プロレス)を4WAYマッチで迎え撃つ予定だった。しかし、ジェームスはアメリカ現地時間・3月24日(金)に開催されたIMPACTのPPV大会『Sacrifice 2023』にインタビューで登場すると、肋骨にヒビが確認されたため同大会、そして『Multiverse United: Only The STRONG Survive』で防衛戦が困難であると発表。
そして、ケガの程度は軽症であることから王座返上は行なわず、『Sacrifice 2023』でノックアウト世界王座に挑戦予定であったジョーディン・グレイス、そして本大会の4wayマッチ(ジェームスの代わりにマーシャ・スラモビッチが出場)の勝者と、4月16日に開催されるIMPACT PPV大会『Rebellion 2023』にてベルトを懸けて3 WAYマッチで戦うことが決定した。
パラッツォ、ショー、山下、スラモビッチ、四つ巴の戦いを制し、タイトル戦へと歩を進めるのはいったい誰だ?
試合前に王者のジェームスが入場曲とともに登場し、解説席に座る。ゴングが鳴ると一旦4人でロックアップすると思いきや、ショーが場外に逃亡。まずはスラモビッチを捕まえて山下とパラッツォが二人がかりで排除する。
そしてリング上ではパラッツォと山下がリストの奪い合い。さらにショルダータックルで激突する。ここはパラッツォがタックルで倒すが、場外からショーが足を引っ張ってそのパラッツォを引きずり下ろす。
そして今度は山下とショーのキック合戦。ここは山下の後ろ回し蹴りが炸裂する。そして山下は場外に落ちたショーにジャンピングニーアタックだ。だが、今度はリングに戻ってきたパラッツォがスライディングキックで山下を場外に転落させる。
ならばとスラモビッチもリングに戻ってきて、トップロープとセカンドロープの間を潜り抜けてのトルニージョだ。そこに今度はショーがコーナートップに上がり、場外の3人に向かって縦回転のコークスクリューだ。
リングに戻ったショーはパラッツォに串刺し式のバックエルボーを連発。そこにスラモビッチが飛び込んできてショーを蹴散らし、パラッツォにパンチとキックの連打だ。ならばとパラッツォもキックからその場飛びのムーンサルトを炸裂させる。
そこに山下が入ってきてスラモビッチにキックで一撃。さらにショーにもランニングしてのキックを炸裂させる。だが、ここはパラッツォがカット。山下とエルボー合戦に挑む。さらにラリアットの相打ちとなると、そこにショーとスラモビッチが入ってきてサンドイッチキックだ。
さらにショーとスラモビッチは同時にハイキックを発射して、これも相打ち。続いて山下がショーと、パラッツォとスラモビッチがお互いにラリアットを打ち合って、これも相打ち。4人ともダウンという状況となる。
4人ともコーナーで立ち上がると、スラモビッチと山下、ショーとパラッツォの組み合わせでエルボー合戦。さらにエルボー、キックの打ち合いから、スラモビッチとパラッツォがそれぞれ山下とショーをダウンさせる。そして、今度はこの二人の攻防。ここでパラッツォが脇固めだ。
しかし、息を吹き返した山下がパラッツォに三角飛び式のキック。その山下をショーがトラースキックで蹴散らす。そして、エルボースマッシュでダウンさせ、コーナーにスローだ。だが、スラモビッチが自らコーナーに上がると、ショーを誘い込んでカナディアンデストロイヤーを炸裂させる。
そして、パラッツォも捕まえたスラモビッチ。しかし、パラッツォはこれを逃れてロコモーション式のジャーマンを3連発だ。そしてパイルドライバーのクイーンズギャンビットの体勢に入ったパラッツォ。しかし、スラモビッチは持ち上げてコーナーに叩きつける。
そのスラモビッチに山下がSkull Kick。ならばと今度はショーがランニングニーアタックで山下を蹴散らすが、そのショーをパラッツォが捕獲。パワーボムで叩きつけると、最後は必殺のクイーンズギャンビット。ついに3カウントが入り、パラッツォがナンバーワンコンテンダーの座をもぎ取った。