試合後、激闘のため疲労困憊の両者。リオはセコンドのYOHの肩を借りて退場していく。そのリオに視線をやるヒロム。しかし、ここでなぜかザックが会場にやってくる。そして、マイクを持ったザック。
「(日本語で)ヒロムチャン、ヒロムチャン、トランキーロ。オレハ、ジュニアヘビーキュウ、ジャナイデスネ。デモ、デモ、オマエノ、ツギノチョウセンシャハ、ハ、ハ……(ここから英語で)ヒロム、オマエの次の挑戦者はTMDKの最も新しいメンバーだ。オマエのためにビデオメッセージを用意した。(再び日本語で)ミテクダサ~イ」
【ビデオメッセージ】
VTRにオーストラリアのアイコンである、シドニー・オペラハウスの夜景が映し出され、その前にTシャツ姿でたたずむ男の後姿が。男がゆっくりと振り返ると、その胸には「TMDK」のロゴが! そこからカメラが上にアップすると“その男”はロビー・イーグルスだった。
ロビー「サプラ~イズ! (日本語で)オマエノ相手ハオレダ! ドコデ? リョーゴクコクギカン(両国国技館)、『SAKURA GENESIS』! (英語で)IWGPジュニアヘビー級チャンピオンを、このスナイパーが降伏させてやる! なぜなら俺は強者(MIGHTY)であり、強者は決して挫けない(THE MIGHTY DON’T KNEEL =TMDKのこと)」
VTRが終わると、再びマイクを持ったザックは、「(日本語で)ヒロム、オツカレサマデシタ。マタネ!」と言って、立ち去っていった。
ザックを見送ったヒロムもマイクを持つ。
「オイオイ、ザックが挑戦すんのかと思って、一瞬焦っちまったじゃねえか。それからロビー、オマエ、いつの間にかTMDK入ったのか? 知らねえぞ、そんなの。そして、両国? オマエ、3月21日だぞ、今。両国まであと何日だと思ってんだ。ちょっとは休ませろよ! それから最近流行ってんのかな、こうやってビデオメッセージで挑戦表明? ビデオを送ったら、新日本プロレスにビデオを送ったら誰でも挑戦できるんですか? 挑戦できませんよね。俺が受けると思うか、こんな挑戦? (しばらく観客の歓声を聞いてから)この挑戦は残念ですが、もちろん…受けるに決まってんだろうーⅠ 楽しみで仕方ねえよ、ロビー・イーグルス! 相手にとって何の不満もねえよ! 最高じゃねえか! その代わりよ、俺のこと、楽しませてくれるんだろうな!? こんな挑戦表明したんだ。楽しませてくれるんだろうな!? 頼むぜ、ロビー・イーグルス。もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! 俺のこと楽しませてくれよ!」
ヒロムはIWGPジュニアのベルトを片手に狂ったように笑いながら、花道を引き上げていったのだった。