当初、メインイベントのカードはウィル・オスプレイvsマイク・ベイリーの予定だったが、オスプレイが先の『NEW JAPAN CUP』で負傷。そのため3.21長岡大会の試合後に棚橋弘至が代打として名乗りを上げ、電撃決定したスペシャルシングルマッチ。新日本の“エース”棚橋と、IMPACTの若手看板選手であるベイリーの注目の一騎打ちだ。
ゴングが鳴ると握手を求めるベイリー。これに棚橋も応じてガッチリと握手。そして改めてロックアップで組み合ってから、ベイリーがヘッドロックだ。棚橋がリストを獲って切り返すと、ベイリーもリストを奪い、棚橋の左腕を固めていく。そしてコーナーに押し込んでいく。
棚橋は体勢を入れ替えるとクリーンにブレイクすると見せかけて、太陽ブロー。さらに突っ込んできたベイリーをバックエルボーで迎撃してから、セカンドロープからの反転式ボディアタックだ。
ベイリーは続く棚橋のショルダータックルで倒れながらもヘッドスプリングで立ち上がり、左右の足でキックを連打。そして場外に逃亡した棚橋を追いかけて逆水平チョップだ。棚橋もエルボーで応戦。両者、場外でエルボー合戦だ。
距離が離れたところで、ベイリーがジャンピングキック。さらに棚橋をリング戻すと、自身はコーナーからダイブだ。しかし、これを避けた棚橋はベイリーの左足に低空のドロップキックを炸裂させる。
そしてその左足にストンピングを連打。左足をギターに見立てたエアギターで挑発してから、ベイリーをコーナーに追い込んでいく。そしてロープに左足を引っ掛けてから、ストンピングで滅多打ちだ。
しかし、ベイリーはコーナーに振られてから、突っ込んできた棚橋をトラースキックで迎撃。コーナーに上がってミサイルキックを炸裂させる。そして後ろ回し蹴りを土手っ腹にぶち込み、キックのコンビネーションで棚橋をダウンさせると、その場飛び式のシューティングスタープレスだ。
そしてバズソーキックを放ったベイリー。棚橋はこれを避けるとフライングフォアアームを炸裂させる。さらにエルボーで追撃してからベイリーにボディスラム。セカンドロープからサンセットフリップを投下する。
そして再びコーナーに上がった棚橋。立ち上がったベイリーは走りこんで、下から蹴り上げてエプロンに落とすと、ロープに走り込んでビッグブーツだ。だが、棚橋はこの蹴り足をキャッチ。ロープ越しのドラゴンスクリューを食らわせる。
さらにベイリーがリングに戻ってこようとしたところで足を掴み、もう一度ロープ越しのドラゴンスクリュー。そして、エプロンに上がってきたベイリー目がけて、低空のドロップキックだ。しかし、ベイリーはこれをジャンプ一番で避けると、トップロープに飛び乗りラ・ケブラーダだ。
両者、これで場外でダウン。場外カウントが数えられる中、二人ともカウント19でリングに生還。そしてヒザ立ちの状態でエルボー合戦を展開する。さらに立ち上がってエルボーを打ち合うベイリーと棚橋。ベイリーがキックを打ち込めば、棚橋もその蹴り足を掴んでドラゴンスクリュー。しかし、これをスカしたベイリーはエビ固めで押し潰す。
そして起き上がった棚橋の胸板にサッカーボールキックを見舞うと、続けてその場飛びのムーンサルトダブルニードロップを投下すると、バズソーキックで追撃したベイリー。距離を取ると、コーナーでもたれかかる棚橋目がけてキックを放とうとする。しかし、棚橋は逆に走り込んでスリングブレイド。そしてコーナーに上がる。
だが、ベイリーも立ち上がってコーナーを上がる。そのベイリーにナックルを叩き込んだ棚橋。倒れたベイリーはロープに足を引っ掛けて、棚橋の蹴りを食らいながらも起き上がっていく。そして棚橋に雪崩式のフランケンシュタイナーだ。
さらにベイリーは左足でハイキック。続けてトラースキックを炸裂させる。さらにベイリーはトルネードキックを串刺し式で見舞うとセカンドロープに上がって、必殺のアルティマウェポンを投下。しかし、棚橋はこれを避けて自爆させることに成功する。
ならばとベイリーは突っ込んできた棚橋に逆さ押さえ込み。棚橋はこれをキックアウトすると、続けてベイリーが狙ってきたスモールパッケージホールドを切り返してスイング&シャウトをロコモーション式で見舞う。さらにスリングブレイドで叩きつけてから、ハイフライフローを発射。これで3カウントが入り、棚橋が勝利を手にしたのだった。
試合後、棚橋はベイリーと握手をかわし、その手をあげて健闘を称えた。