第5試合は内藤哲也&高橋ヒロムのL・I・Jvsロビー・イーグルス&藤田晃生のTMDKによるタッグマッチだ。4.8両国大会でIWGPジュニアヘビー級選手権試合を闘うヒロムとロビーにとっては、前哨戦の第1R。TMDK入りして初登場となるロビーの闘いぶりにも注目が集まる。
先発はヒロムとロビー。いきなり素早い攻防を仕掛けようとするロビーに対して、ヒロムは一旦場外に出る。だが、ロビーもすぐにリングに戻してロープを使ってのアームホイップでダウンさせる。そして藤田にタッチだ。
藤田はエルボーでヒロムをコーナーに押し込んでいく。ヒロムのチョップの反撃を食らいながらもエルボーで応戦。さらに逆水平チョップも食らわせていく。しかし、ヒロムの反撃にダウン。ヒロムがロビーを場外に連れ出している間に、内藤が入ってきてサミングで藤田をお仕置きだ。
そしてリングに戻ってきたヒロムと正式にタッチをした内藤。藤田にグラウンドでネッククランクを極めて痛めつけていく。そしてヒロムとタッチ。ヒロムは逆水平チョップを連発して藤田をコーナーに追い込み、藤田が倒れるとしつこくフォールだ。
再びタッチを受けた内藤は藤田をコーナーに飛ばすと、エプロンからの得意のロープを飛び越えてのドロップキックで顔面を打ち抜く。さらにヒロムとタッチするとダブルのエルボーで藤田をダウンさせる。
しかし、なんとかヒロムにエルボーで一撃食らわせてロビーとタッチした藤田。ロビーは低空のドロップキックでヒロムを倒すと、胸板にミドルキックを連発。さらにヒザ立ちのヒロムにドロップキックだ。
ヒロムも追走式のバックエルボーで反撃するが、ロビーは蹴り足を掴んで抱え込んでからパワーボムのようにしてヒロムを叩きつける。そしてロン・ミラー・スペシャルに捕獲してしまう。ここは内藤がカット。
ヒロムも続くロビーの反撃を断ち切ってファルコンアローで反撃。ここで両陣営、内藤と藤田にタッチだ。藤田は内藤にドロップキックを炸裂させ、コーナーに追い込んでエルボーを連打する。さらに逆水平チョップで一撃見舞い、今度は串刺し式のバックエルボー、ボディスラムの連続技だ。
しかし、内藤はヒップトスから自身のヒザに藤田の腰を叩きつける。ここにヒロムがリングに入ってきて、藤田にサンドイッチドロップキックだ。そのヒロムにロビーが襲いかかる。ロビーはヒロムのヒザにタックルを食らわせると、そのまま両者場外へ。
その間に息を吹き返した藤田は内藤を逆さ押さえ込みからアームロックに捕獲してみせる。内藤はこれを逃れると藤田の腕ひしぎも潰して阻止。得意の首筋へのエルボー連打から延髄斬りを炸裂させると、最後は逆エビ固めでトドメを刺したのだった。
Road to SAKURA GENESIS 2023
- 日時
- 2023年4月1日(土) 16:30開場 18:00開始
- 会場
- 神奈川・トッケイセキュリティ平塚総合体育館
- 観衆
- 1,260人
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第5試合 30分1本勝負
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
COMMENT
内藤「今日から開幕した『Road to SAKURA GENESIS』。久々に何もテーマのないシリーズだけど、『NEW JAPAN CUP』で結果を残せなかった以上しょうがないッスね。今シリーズは明日の後楽園大会で鷹木が、最終戦の両国大会でヒロムがタイトルマッチということで、彼らのサポートをしつつ、次なるチャンスを狙っていくぜ、カブロン!!」
ヒロム「ロビー! 久しぶりだな! TMDKに入って姿から技からなにもかもが変わってるかと思ったけど、何も変わってなくてホッとしたよ! やっぱり足狙いね、わかってるよ! 場外で思わずタップしちまった。でもね、俺は鋼鉄の足を手に入れたから明日には痛みは引いてるよ、安心して。大事な事なのでもう1度言う。俺はロビーとのタイトルマッチが決まってから足を攻められても大丈夫なように信じられない内容の練習をして、ついに鋼鉄の足を手に入れたんだ」
イーグルス「このスイートボーイ(藤田)とタッグチームを組んだ。勝利がほしかったけどな。だから今日は、アイスクリームはなしだな。勝った時だけアイスクリームだ。ノー・ウィン、ノー・アイスクリーム。あと1日待とう。シガツ、ヨーカ(4月8日)……チョット、スピーク、ニホンゴ! (日本語を)勉強してるよ。たくさんのことをオーストラリアにいる間にやってきた。ヒロム、次の挑戦者が俺になるとは思ってなかっただろ? オマエノアイテハ、オレダ! 俺が次の挑戦者で、おまえは対処しなけりゃいけないな! 今夜、カナガワ、お前は(リングの)外にいた。確かにお前のチームが勝ったが、お前の脚はメチャクチャ痛むだろ? リョーゴクまで心しておけよ。お前の脚はどんどん酷くなる。TMDKとして闘うときが来たからな。俺にとっては少しだけ“ナマイキ”にやるときが来たんだ。俺はお前のために来たぞ、ヒロム! お前はもっとお楽しみがほしいんだろう? モット、モット、モット!。俺がたっくさんのお楽しみを持ってきてやるよ! お前の脚が燃えて、壊れて、観客が『ロビー、ロビー、ロビー! オイ、オイ、オイ!』と叫ぶんだ!」
――ところで、なぜTMDKに加わったんですか?
イーグルス「その答えはイージーさ! CHAOSに対して何も反対はしていない。今年の初めにマイキーが言ったんだ。彼も前はCHAOSだった。TMDKはホームだ。そのTMDKがいい機会を与えてくれた。俺は“日和見主義者”なのさ! 『IWGPジュニアヘビーの次の挑戦者の列に(イーグルスを)入れようと思う。ただしTMDKのメンバーとしてね』って言われたらさ、悩む必要はないだろ? それにだ。TMDKといったら、オーストラリア・プロレスと同義なんだ。TMDKといったら、オーストラリアを思い浮かべる。今はザックのイギリス、(バッド・デュード)ティトのいるアメリカ、そして日本といえばこのヤングボーイ、フジタだ。理にかなっている。昔々、シェイン・ヘイストと俺が他のプロレス団体にいたときに話していたんだ。たぶんヤツには既にアイデアが浮かんでいたんだろうが、良いタイミングじゃなかった。それが今、ピタリと合ったんだ。俺がTMDKに加わり、IGWPジュニアヘビー級王座の次の挑戦者はこの俺……そういうことだ。アリガトウゴザイマス。(※藤田に向かって)チョット、オーストラリアン(オーストラリア英語でしゃべって)。ン? (※藤田が少し戸惑った表情を見せたので)じゃあ、次回かな」
藤田「ネクストタイム……。(※イーグルスが先に控室に向かうのを見送って)俺は、ロビーさんと同じコーナーに立てることを、ずっとずっと心待ちにしてた。でも今日、獲られたのは俺だ。ふがいない……。TMDKに入って満足なんか1秒もしていない。だから内藤だろうとヒロムだろうと、俺が獲ってやる」