【結果】
●鷹木(24分27秒 アルティマ※ギブアップ)ヘナーレ〇
〇鷹木(27分18秒 グラウンドコブラツイスト※ギブアップ)ヘナーレ●
〇鷹木(30分56秒 逆さ押さえ込み※3カウントフォール)ヘナーレ●
●鷹木(31分20秒 Streets of Rage→片エビ固め※3カウントフォール)ヘナーレ〇
〇鷹木(38分15秒 10カウントダウン)ヘナーレ●
メインイベント(第7試合)では、『KOPW 2023』保持者の鷹木信悟が、王座を懸けてアーロン・ヘナーレを迎撃。今回の対戦ルールは通常のKOPW争奪戦のようにファン投票形式ではなく、鷹木が自身からタッグマッチを含めて2度ピンフォールを奪っているヘナーレに一任。そして決まったルールは時間無制限勝負、場外カウント無し、反則裁定無し。さらに3カウントフォール、ギブアップ、10カウントダウン(ノックアウト)の3つを奪ったほうが勝者となる“アルティメット・トライアドマッチ”に決定した。
『NEW JAPAN CUP 2023』1回戦(3.10山梨)でヘナーレとの一騎打ちに敗れ、地元で涙を呑んだ鷹木としては、その雪辱を果たすと共にKOPWを守り抜きたいところ。だが、ヘナーレも新日本での王座初戴冠に向けて気合い充分。白熱の肉弾戦が繰り広げられるのは必至だ。
ヘナーレは入場時から、全身に闘志をみなぎらせる。鷹木はKOPWのベルトを携え、険しい表情で入場。
開始のゴング、場内は「鷹木」コールが発生。両者は牽制しながら組みつくと、鷹木がフロントネックロック。しかし、ヘナーレが同じ技で切り返し、グラウンドに持ち込む。
すると鷹木はアキレス腱固めを仕掛けるが、ヘナーレは回避して膝十字固めへ。さらにアームロックから腕ひしぎ逆十字で捕らえるも、鷹木はロープエスケープ。
続いて鷹木はアームホイップから袈裟固め。そして腕を取りにいくも、ヘナーレはロープに逃れる。
今度は打撃で牽制し合いながら、鷹木がヘナーレを一気にロープに詰める。そしてショートレンジラリアットを繰り出すも、かわしたヘナーレはパンチの乱打。
レフェリーがヘナーレを制止すると、鷹木は不意打ちのショルダータックルでヘナーレを場外に吹っ飛ばす。鷹木はヘナーレを追いかけ、鉄柱に打ち付けると、さらにエプロンに腰を叩きつける。
鷹木がヘナーレを鉄柵に投げつけると、勢い余ってヘナーレは鉄柵の外へ。そして両者は激しい打撃戦を繰り広げ、鷹木はヘナーレを放送席、さらに「東」と書かれた案内板に打ち付ける。
だが、ヘナーレも鷹木の頭部を案内板に打ち付けて反撃。さらに両者は互いを客席に投げつけると、それぞれイスを手にして身構える。
そして同時にイスを投げ捨てると、己の肉体で乱打戦を展開。競り勝ったヘナーレは、鉄柵を背負った鷹木にエルボーを打ち込む。
ここでヘナーレは鷹木をリングに投げ入れる。すると鷹木はすばやくロープに走り、ヘナーレにショルダータックルをお見舞い。
鷹木はヘナーレに串刺しのラリアットを叩き込み、エルボーを乱打。そしてブレーンバスターで叩きつけてカバーするが、ヘナーレはカウント2ではね返す。
ここで鷹木は「来た! 来た! 来た!」と叫ぼうとするが、ヘナーレが背後から妨害。そしてヘナーレはフライングショルダーで鷹木をなぎ倒すと、相手のお株を奪う「来た! 来た! 来た!」を披露しようとするが、鷹木は寸前で阻止。
するとヘナーレは鷹木にエルボーを連発しロープへ。だが、鷹木がバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットで反撃。そして今度こそ「来た! 来た! 来た!」とアピールし、セントーンをお見舞い。
鷹木はヘナーレを引きずり起こし、ロープにはりつけて膝蹴りを連発。そしてフライングメイヤーからスライディングラリアットを決めてカバー。
ヘナーレがカウント2ではね返すと、鷹木はすばやくSTFで捕獲。そして脇固めに連携する。ヘナーレは必死にロープエスケープ。
すると鷹木はヘナーレの左右の腕をマットに打ちつけ、アームブリーカーからMADE IN JAPANの体勢に。ヘナーレは切り抜け、膝蹴りからポップアップ式のバックフリップ。
ここでヘナーレはコーナーパッドを外し、金具をむき出しにする。そこに鷹木を横に抱えて固定すると、ヘナーレは膝蹴りを連発。そしてランニングニーを打ち込むと、鷹木は悲痛な叫びと共に場外に転落。
ヘナーレは鷹木を追いかけると、鉄柵とエプロンに交互に打ち付ける。戦場をリングに戻したヘナーレは、亀状態の鷹木のボディに膝蹴りを連発し、ツイスターで捕獲。鷹木はロープをつかんでエスケープ。
ヘナーレは首相撲からの膝蹴りで鷹木を崩し、ダウンさせるとセントーンをお見舞い。カバーを鷹木がカウント2ではね返すと、ヘナーレは引きずり起こしてハンマースルー。
だが、鷹木は脇腹の痛みで失速。すると、ヘナーレは再度ハンマースルーを仕掛け、バーザーカーボムを炸裂。カバーは鷹木がなんとかカウント2ではね返す。
ならばとヘナーレは鷹木にボディシザーズ。その体勢で背後からパンチを見舞うと、鷹木は足首を捕らえる。するとヘナーレはロープに逃れる。
ここで場内は「ヘナーレ」コールが発生。その声援を背に、ヘナーレは強烈なキックを鷹木のボディに見舞っていく。
ここで鷹木はコーナーに自分の頭を打ち付けて気合を入れ、逆水平チョップを連発。ヘナーレは膝蹴りで応戦するが、鷹木はドラゴンスクリューで切り返す。
だが、ヘナーレはベアハッグで捕獲。その体勢で膝蹴りを繰り出す。鷹木は脱出すると、前腕を用いたチョークからエルボー。さらにヘナーレのパンチをかわして熨斗紙を炸裂。ここで20分経過のアナウンス。
続いて鷹木はブレーンバスターを狙うが、ヘナーレはこらえる。すると鷹木は鷹木式のツイスト&シャウト。そして鷹木はバックドロップの体勢に入るも、ヘナーレはハンマーパンチで回避。
すると鷹木もハンマーパンチを食らわせ、バックエルボー、ナックル、そしてフェイントからDDTで突き刺す。カバーをヘナーレが返すと、すかさず鷹木は万力を決めるが、ヘナーレは足でエスケープ。
すると鷹木は後頭部にニードロップを落とし、ヘナーレをネックロックで捕獲。だが、ヘナーレはボディブローで回避。
そしてここからエルボー、張り手の激しい応酬に。競り勝ったヘナーレはヘッドバットから強烈なボディブロー。さらにスピンキックでダウンを奪う。だが、ヘナーレも倒れ込んでしまう。
ヘナーレが立ち上がると、ダウンカウントが始まる。鷹木はカウント5で立ち上がるも、ヘナーレは一気にランペイジを炸裂。しかし、カバーは鷹木がカウント2でキックアウト。すかさずヘナーレはツイスターで捕らえ、そこからアルティマへ。ここで鷹木は無念のタップアウト。まずはヘナーレがギブアップ勝ちをゲットした。
続いてヘナーレはStreets of Rageを狙うが、鷹木は突き飛ばして回避。だが、脇腹の痛みで倒れ込んでしまう。するとヘナーレは再度ランペイジを仕掛けるも、鷹木はDDTで切り返す。場内は「鷹木」コールが発生。
そして鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、切り抜けたヘナーレは鷹木を突き飛ばし、串刺しニーへ。だが、回避した鷹木はパワーボムの体勢で捕らえ、そのまま叩きつける。ヘナーレがカウント2ではね返すと、鷹木は胴絞め式のフェイスロックへ。
その状態で鷹木はエルボーを首筋に乱打し、グラウンドコブラで捕獲。するとヘナーレはタップアウト、鷹木がギブアップを取り返す。
ヘナーレは一旦場外にエスケープ。すると鷹木も場外に下り、ヘナーレを引きずり起こし「中で決着だ!」とリングに投げ入れる。
両者はフラつきながらもエルボーを打ち合う。そして鷹木はグーパンチから金具むき出しのコーナーにハンマースルー。しかし、串刺し攻撃を切り抜けたヘナーレは、三角飛びのジャンピングキック。だが、鷹木は気合いの雄叫びと共にパンピングボンバーを炸裂。ここで両者はダブルノックダウンに。
鷹木は「まだまだだ!」とカウントを止め、ヘナーレにヘッドバット。ヘナーレもヘッドバットを返し、頭突き合戦はヘナーレに軍配。
ヘナーレは串刺しニーからラグビーボールキック。そしてStreets of Rageを狙うも、鷹木は切り抜けてエルボー。だが、ヘナーレはヘッドバットで動きを止め、再度Streets of Rageの体勢に。
しかし、脱出した鷹木は電光石火の逆さ押さえ込みで3カウントを奪取。
すると、ヘナーレはニーストライクを鷹木の顔面に突き刺し、一気にStreets of Rageを炸裂。この一撃で即座に3カウントを奪い返した。この時点で、共に残すは10カウントのみ。
そしてダウンカウントが始まり、鷹木はカウント8で必死に立ち上がる。するとヘナーレは強烈なキックを連発。さらにフライングニールキックを食らわす。
しかし、鷹木はひるまず「来いよ、オラ!」と叫び、ここから両者はパンチの乱打戦に突入。そしてエルボーの応酬から、ヘナーレがカウンターのパンチ。
鷹木が膝から崩れると、ヘナーレは追撃のパンチ。鷹木が大の字で倒れるとダウンカウントがスタート。鷹木はカウント10寸前で何とか立ち上がる。
ならばとヘナーレはStreets of Rageを狙うも、鷹木はもがいて脱出。そしてパンチを繰り出すが、かわしたヘナーレはアルティマへ。
しかし、切り抜けた鷹木は強引にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを炸裂。ここで35分経過のアナウンス。そしてダブルノックダウンでカウントがスタート。
先に立ち上がった鷹木はヘナーレを引きずり起こし、ショートレンジラリアット。さらにパンピングボンバーを連発するが、ヘナーレは倒れず。
すると鷹木は左右のエルボー。しかし、ヘナーレはボディブロー。鷹木もカウンターの張り手を見舞うが、ヘナーレはスピンキック。
だが、鷹木は延髄斬り。負けじとヘナーレはラグビーボールキックを食らわすも、鷹木は立ち上がってパンピングボンバーで強引になぎ倒す。
そして鷹木はヘナーレを引きずり起こすと、ここから両者は死力を尽くしてヘッドバットの応酬。そして鷹木はグーパンチを食らわすが、ヘナーレはヘッドバットで吹っ飛ばす。
すると鷹木はロープの反動を利用して、強烈なパンピングボンバーを炸裂。ダブルダウンをなり、カウントがスタートすると、両者ともにカウント9で立ったかに見えたが、ヘナーレがそのまま前に倒れこみ、ついに勝負は決着。鷹木が38分超えの死闘を制し、王座を死守した。