第6試合はJust 5 GuysのSANADA&タイチ&金丸義信&DOUKIと、L・I・Jの内藤哲也&鷹木信悟&高橋ヒロム&BUSHIによる8人タッグマッチ。5.3福岡大会でIWGP世界ヘビー級王座戦を闘うSANADAとヒロム、4.27広島大会でそのヒロムのIWGPジュニア王座に挑む金丸、さらに4.29鹿児島大会で『KOPW2023』の争奪戦を行なうタイチと鷹木と、タイトル戦線に出ている各選手が複雑に絡み合う前哨戦だ。
後から入場のJust 5 Guysは会場の西側のスペースにまずは一旦集結。TAKAみちのくも一緒に5人勢揃いでサムズ・アップするポーズを決めた。先発は金丸とヒロム。しかし、ヒロムはコーナーのSANADAにちょっかいを出していく。
これでSANADAがリングに入ってきてヒロムを二人がかりで攻めるが、ヒロムは同士討ちを誘ってこれを回避。串刺し式のヒロムちゃんボンバーを決める。しかし、ロープに飛んだところを、SANADAが場外から足を引っ張って妨害。場外にれ連れ出すと、Just 5 Guysが一斉に襲いかかって流れを自軍に引き寄せる。
ヒロムをリングに戻すとSANADAが金丸からタッチを受けてリングイン。殴って蹴ってでいたぶってからDOUKIにタッチだ。DOUKIもヒロムにサミングをかましていたぶってから自軍のコーナーに連行。タイチとタッチだ。
タイチはヒロムの顔面を踏みつけると、拷問式のコブラツイストに捕獲。続いてまたもSANADAが登場し串刺し式のバックエルボーをヒロムに食らわせる。だが、ヒロムもSANADAのTKOを回避するとエルボーで反撃だ。
そのヒロムにチョップを食らわせていくSANADA。ヒロムがチョップで反撃してくるローリングエルボーで殴り倒す。だが、ヒロムもSANADAのバックドロップを回避してティヘラ。さらにドラゴンスクリューをSANADAに炸裂させ内藤にタッチだ。
内藤はリングに入ってきた金丸の後頭部に低空ドロップキックを食らわせて排除すると、SANADAからタッチを受けたDOUKIをコーナーで蹴飛ばしてからエプロンに着地。足払い、ロープを飛び越えてのドロップキックを決める。
DOUKIは地獄突きで反撃しデイブレイクを放つが、内藤はこれを阻止。逆にロープを踏み台にしてのDDTを決める。ここで両者、タイチと鷹木にタッチ。タイチはローキックを連発して鷹木の動きを止めると土手っ腹にソバットを炸裂させる。
鷹木の得意のバックエルボー、グーパンチからの動きも呼んでアックスボンバーを炸裂させたタイチ。しかし、鷹木はタッチを受けた金丸を叩きつけてBUSHIにタッチ。BUSHIが金丸にミサイルキックを決めるとL・I・Jがトレイン攻撃だ。
BUSHIは反転式のキックを決めるとコードブレイカーへ。だが、金丸はこれを阻止して低空のドロップキックでヒザを打ち抜く。BUSHIのヒザを前後から打ち抜いた金丸は足4の字固めに捕獲だ。
内藤、鷹木、ヒロムがカットに入ってくるが、DOUKIが内藤をイタリアンストレッチに、タイチが鷹木をコブラツイスト、SANADAがヒロムをドラゴンスリーパーに捕まえて、阻止してしまう。ついにBUSHIもギブアップし、金丸が勝利を飾ったのだった。
タイチ「オイ、今日は(マスコミ)多かねぇか」
SANADA「週プロも……」
タイチ「なんだ、揃いも揃って……」
――注目の大会なんで……。
タイチ「どこが注目の?」
――このあとの試合が……。
タイチ「バカバカしい。もう帰ってください……」
――後藤選手の20周年は去年、『タカタイチ興行』(22.9.12代々木『タカタイチデスペマニア』タイチ&ヨシタツvs後藤洋央紀&田口隆祐)でやっちゃったんで……。
タイチ「あれで終わりだろ? なに欲張って2回目やってんだよ! ふざけんなよ。やってやっただろ、この前、タカタイチで20周年。なに欲張ってもう1回やってんだよ!」
SANADA「ホントは20周年じゃないですね」
タイチ「じゃない。20周年記念試合II? リターンズ? 何で俺らが付き合わされんだ? 休みたいよ」
――ほかのメンバーはなぜ来ないんですか?
タイチ「知らねぇよ」
――初めてのJust 2 Guys……。
タイチ「コメントブースどこか迷ってんじゃねぇの?」
SANADA「Just 2 Guysもたまにはいいですね」
タイチ「たまにはね。(2人だけの)タッグはゆくゆくあるから。(いまは)お互いシングルに行ってるし。2 Guysっていうのもあるんじゃないですか。2&3かもしんない……。まぁ、絶好調ってことですよ」
SANADA「前哨戦全勝……」
タイチ「ノブおじ(金丸)があんなに調子いいから、sanaやんが出ることない」
※ここでDOUKIと金丸が入ってくる。
タイチ「どこ行ってたんだ?」
金丸「ン、飲みすぎちゃったよ……」
タイチ「飲んでたの、もう!」
金丸「試合終わったあと……」
タイチ「早い! ぜんぜん来ないって思ってたら、飲んでたの、もう? 絶好調だな。すぐ飲んでんな。あいつの20周年に付き合わされたからって」
――こんなにバラバラなのも初めてですけど、これもまた新しい景色ですね」
タイチ「そうだよ」
DOUKI「(※スペイン語で)ナイトー、よく目を見開いて見とけよ。俺はとっても調子がいい。日に日にエナジーがわいてくる。明日も楽しみにしてるからな。楽しませてくれよ」
タイチ「ちょっとはまじめな話しようか。オイ鷹木、髪の毛でも、もし負けたらユニット脱退でも懸けろって言ってたけど、何でも懸けてやるよ。お前はそのベルトだけ懸けてろ。いまさら俺から何にも言う筋合いはねぇしな。それは重々わかってる。ま、挑戦だけはありがたくさせてもらう。だからお前がルール全部……お前がハゲになれって言うならなるし、ハゲを懸けろっていうなら懸けてやるし、(ユニットを)抜けろって言うなら抜けてやるよ。負けた場合の話だ。ま、お前が提示するルール、全部乗ってやるよ。その上でお前に勝ちゃあ、お前のファンもハポンファンも文句ねぇんだろ、これで。きっちりお前の土俵の上で勝ってやるよ」
金丸「ヒロムも、俺があそこまで脚(を)意識したら、警戒してるな。まぁ、頭使ってるな。それも、当日はどうかな? まぁ(4.27)広島じゃ、お前のスキを突いて、しっかりと脚攻めてやるから。先に言っとくよ。脚攻めてやるよ、脚を。それとチャンピオン、広島で終わりだ。そして楽な気持ちで、SANADAに挑戦しろ。それだけだ」
タイチ「挑戦させるの?」
金丸「オォ」
タイチ「勝っても挑戦させんの?」
金丸「まぁいいよ、それは。おかしくなるから」
タイチ「自分が挑戦すればいいのに……。まぁ俺がKOPW獲ったら、いよいよ俺とノブおじ、どっちが酒強いか決めるわ。俺が(鷹木に)勝って……」
金丸「きついなぁ……」
SANADA「KOPW懸けてやるんスか? 恐れ入ります……」
タイチ「いやぁ、しゃべったなぁ……」
SANADA「まぁヒロムさんには万全の状態で来てほしいんですけど、この状態じゃちょっと、危ないんじゃないかなと……。せっかくのIWGP(初防衛)戦が……」
タイチ「ボロボロの相手とやったって……。ま、頑張ってください」
SANADA「もういいですか? 言いたいことしゃべったんで、帰ってください」
タイチ「お帰りください……」
※TAKAはノーコメント
内藤「DOUKI、彼は自分自身のことを“腹を空かせたルチャドール”って言い方をしているけど……それは大物食い、つまり番狂せを狙っているって意味でしょ? オイオイ、どんだけDOUKIは俺のことを認めてるんだよ。もしかして俺に憧れちゃってるの? 彼がメキシコで生き抜いてきた術、そしてルチャ・リブレの技術は間違いないわけで……。もっと“上から目線”できてくれよ。じゃなきゃさ、倒し甲斐がないぜ、カブロン!!」
鷹木「タイチの真意はよくわからないが、俺とシングルをやりたい、俺に勝ちたいという気持ちはわかったよ。だが、この(KOPW)ベルトに対しての思いはないのか? 新日本が勝手にKOPW戦で発表してるけど、タイチは本当にこのベルトが欲しいのか? 1年前は壊れたちっぽけなトロフィーがいまでは立派なベルトだ。タイトルに欲がないならただのシングル(マッチ)に変更したほうがいいよ」
ヒロム「毎日『帰ってください』『帰ってください』…ハァ~たしかに負けてるから何も言えないけどさ、いま凄くワクワクしてるんだよね! 俺がジュニアとヘビーのベルトを持っていることが想像できちゃうんだよ! あと少しで中学1年生のころからの夢がかなうんだ、そのときの自分に伝えてあげたいよ! たぶんこう言うかな『やっぱりね!』って。それくらい自信のある夢だったから。それから(DRADITIONの)5.30後楽園ホールで、あの藤波辰爾さんと6人タッグでの対戦が決まったね! 絶対に2本のIWGP(ベルト)を持って行きます」
※BUSHIはノーコメント