【星取り】
(1)○鷹木(9分43秒 グラウンドコブラツイスト)タイチ×
(2)×鷹木(14分49秒 タイチ式外道クラッチ)タイチ○
(3)×鷹木(20分20秒 KO)タイチ○
(4)○鷹木(36分50秒 KO)タイチ×
(5)×鷹木(43分40秒 TKO)タイチ○
※2-3でタイチが勝利
メインイベント(第9試合)は『KOPW 2023』争奪戦 鷹木式トライアドマッチとして、保持者の鷹木信悟がタイチを迎撃。
この一戦の発端となったのは4.8両国。昨年、KOPW争奪戦で鷹木に3度敗れているタイチは、「鷹木、まずはオメーを倒さねぇと景色変わんねえんだよ。頼む、俺の前に立ってくれ」と対戦を要求。鷹木が迎撃の構えを見せると、両者は激しい前哨戦に突入。そして、4.23大阪でタイチからルールを一任された鷹木は、“鷹木式トライアドマッチ”として以下の試合形式を発表した。
【試合ルール】
(1)ピンフォール、(2)ギブアップ、(3)KO、(4)TKO(レフェリーストップ、またはセコンドのタオル投入など)、(5)リングアウトの5つの中から、3本を先取した方が勝利とする。
鷹木が返り討ちにし、防衛ロードを驀進するのか? それともタイチが4度目の正直で鷹木との「KOPW」戦を制するのか? 過酷な争奪戦の勝者は果たして?
鷹木はKOPWのベルトを携え入場。タイチにはJust 5 Guys、鷹木にはL・I・Jの面々がセコンドにつく。
開始のゴングが鳴ると、まずはショルダータックルの応酬に。鷹木はダウンを奪うも、すぐにタイチは立ち上がってフロントキック。そして鷹木を場外に放り投げる。
タイチが場外に下りようとすると、すばやく鷹木はリングに戻る。今度はロックアップから、逆水平チョップ合戦に突入。そしてタイチはローキックを繰り出すが、鷹木はエルボーで反撃。
スキをついて鷹木は逆さ押さえ込みを決めるが、これはカウント2。するとタイチは喉輪で押し倒し、そのまま場外戦に持ち込み、鷹木をフェンスに叩きつける。
鷹木もフェンスへのハンマースルーをやり返すと、さらに鉄柱に打ちつける。しかし、タイチも鉄柱攻撃で反撃。そして両者は殴り合うが、揃ってカウント19でリングにギリギリ生還。
続いて鷹木は串刺しのショートレンジラリアットからグーパンチ&逆水平チョップを連打。さらに串刺し攻撃を狙うも、タイチはスピンキックで切り返す。
そしてタイチはフライングメイヤーから背中にサッカーボールキック。さらに顔面に足を押し当ててから、鷹木を引きずり起こして顔面にステップキック。
すると鷹木は気合いを入れ、打撃で応戦。しかし、タイチはキチンシンクを見舞い、拷問式コブラツイストで捕らえる。これは鷹木がロープエスケープ。
タイチは鷹木を場外に蹴落とし、パワーボムの体勢に。鷹木がこらえると、タイチはステップキック。鷹木はその足を捕らえ、エプロンに打ちつけてから、鷹木ドライバー98を狙う。だが、タイチはショルダースルーで切り返す。
タイチは鷹木を花道に連れ出し、場外フロアにDDTで突き刺す。そして先にリングへ戻る。鷹木はカウント19でリングにギリギリ生還。すかさず、タイチはタイチ式外道クラッチを繰り出すが、鷹木は鷹木式タイチ式外道クラッチで切り返す。これはカウント2。
ここでタイチは一気にアックスボンバーを繰り出すも、かわした鷹木はグラウンドコブラツイスト。タイチは返すことができず、まずは鷹木がピンフォールをスコア。
続いて鷹木はバックエルボー、ナックル、ショートレンジラリアットをお見舞い。そして鷹木は「来た! 来た! 来た!」と叫び、エルボードロップを連発で投下。さらにセントーンを決めてカバーするが、すでにピンフォール勝ちを収めているので、これは無効。
すると鷹木はタイチの顔面を蹴りつけ、さらにエルボーをお見舞い。タイチはフロントキックを繰り出すが、鷹木は熨斗紙で切り返し、ダウンカウントがスタート。
タイチがカウント6で身体を起こすと、鷹木はSTFへ。そして脇固めに連携するが、タイチはロープエスケープ。
ならばと鷹木はエプロンでタイチを担ごうとする。切り抜けたタイチはバックドロップを狙うも、鷹木も回避。そして、鷹木はエプロンでデスバレーボムを炸裂。その衝撃で二人共、場外に転落してしまう。
鷹木は先にリングに生還。タイチはカウント19でリングに何とか戻る。すかさず鷹木はラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うも、タイチは回避し、タイチ式外道クラッチへ。すると鷹木は返すことができず、タイチもピンフォールをゲット。これで1-1の五分に。
鷹木は串刺し攻撃を狙うが、かわしたタイチはジャンピングキック。そしてタイチはソバットからバズソーキックを叩き込み、パンタロンを脱ぎさると、さらにキックを連発。
鷹木は気合いを入れ、タイチの蹴り足にパンチを落とす。さらに追走式ラリアットからバックドロップを炸裂。すると、タイチもデンジャラスバックドロップで反撃。ここでダブルダウンに。
両者はカウント7で身体を起こすと、ここからパンピングボンバーとアックスボンバーの相打ちを繰り広げる。そして鷹木はバックエルボー、ナックル、ショートレンジラリアットを決めるも、タイチは負けじとアックスボンバーでなぎ倒す。
しかし、鷹木もすぐに立ち上がりパンピングボンバー。するとタイチは後頭部にアックスボンバーを決め、ジャンピングキックを食らわす。そしてラストライドで鷹木を叩きつけ、再びダブルダウンに。
カウント8で鷹木が立ち上がると、タイチはアックスボンバー。そして一気にブラックメフィストを炸裂し、ダウンカウントがスタート。鷹木はカウント10で立ち上がることができず、タイチがKOをスコア。これで2-1で逆転に成功。
続いてタイチは聖帝十字陵で鷹木にギブアップを迫る。鷹木は何とかロープに手をかける。しかし、鷹木はなかなか立ち上がることができない。
鷹木が気合いの雄叫びから立ち上がると、タイチが狙いすました天翔十字鳳を発射。これを鷹木が切り抜けると、タイチは再度ブラックメフィストを狙う。これを鷹木は回避し、逆さ押さえ込みの体勢から一気にMADE IN JAPANを炸裂。そしてスライディングラリアットを叩き込む。
続いて両者はリストをつかんだ状態で、ショートレンジラリアットを打ち合う。すると、タイチは腰から崩れてしまう。
タイチが立ち上がると、鷹木は突進。タイチはショルダースルーの体勢で担ぎ上げるが、こらえた鷹木は鷹木ドライバー98を炸裂。続いてパンピングボンバーでなぎ倒すと、ダウンカウントがスタート。
タイチが意識朦朧としながら立ち上がろうとすると、鷹木はスライディングラリアットを炸裂。そして、今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけ、タイチからKOをスコア。ついに2-2のイーブン、次にポイントを取ったほうが勝者に。
鷹木はタイチをコーナー最上段に設置し、雪崩式攻撃を狙う。だが、タイチはこらえる。すると鷹木はチョップの連打から、タイチを担ぎSTAY DREAMを炸裂。
そして鷹木はタイチの首筋にエルボーを乱打し、スリーパーで捕らえる。そこから胴締めスリーパーに連携。さらにグラウンドコブラでギブアップを迫る。
ここで危険と見た金丸が、タオルを手にエプロンに立つ。タイチは足をロープにかけて何とかエスケープ。そのまま、力なくリング下に落下したタイチに、Just 5 Guysは檄を飛ばす。
場外カウントが15まで進んだところで、鷹木はタイチを捕らえ、リングに投げ入れる。そして再度、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に。だが、これはバランスが崩れて不発。
ならばと鷹木がパンピングボンバーを繰り出すと、タイチは雄叫びと共に突進。すると鷹木はスリーパーで捕らえるが、タイチはデンジャラスバックドロップで切り返す。
そしてジャンピングキックから横綱式カチ上げエルボーで、鷹木を場外に吹っ飛ばす。勢い余ってタイチも場外へ。
場外カウントが進む中、タイチは先にリングへ。鷹木はカウント20寸前でリングに生還し、試合は続行。ここで35分経過のアナウンス。
満身創痍の両者は、死力を尽くしてチョップの応酬。鷹木がヘッドバットに切り替えると、タイチはキックを叩き込む。
すると、鷹木はナックルからのヘッドバットでダウンを奪う。さらにエルボーを連発するが、タイチは下がらずエルボーで反撃。
続いてタイチはカウンターのハイキックから、ついに天翔十字鳳を打ち抜く。そしてタイチは条件反射のようにカバーに入るが、これは無効。するとタイチは鷹木を引きずり起こし、聖帝十字陵で捕獲。ここで40分経過のアナウンス。
タイチは締め上げるが、踏ん張りが効かず外れてしまう。するとタイチは鷹木を引きずり起こし、ジャンピングキックを顔面にヒット。鷹木がロープをつかんでダウンを拒むと、タイチは追撃のジャンピングキック。
それでも鷹木は倒れず、タイチのジャンピングキックをラリアットで打ち落とし、気合の雄叫びからパンピングボンバーへ。だが、タイチは顔面にジャンピングキックを炸裂。そして聖帝十字陵で捕らえると、ヒロムがタオルを手にする。しかし、ヒロムはタオルを投げ捨て、鷹木に檄を飛ばす。
タイチが締め上げると、鷹木は目を閉じてしまう。レフェリーは様子を確認すると、ついに試合終了のゴングを要請。タイチがTKOをスコアし、3-2で勝利。大死闘の末、KOPW王座を奪取した。