第6試合ではオカダ・カズチカ&石井智宏&矢野通&本間朋晃組と、NEVER6人タッグ王者組のSTRONG STYLE（鈴木みのる&エル・デスペラード&成田蓮）にオスカー・ロイベが加わり対決。当初、オカダ組に真壁刀義、鈴木組に海野翔太が加わる予定だったが、海野が発熱症状が見られたため欠場（コロナ検査は陰性）。それに伴いカードが変更となった。
　オカダ&石井は5.3福岡でNEVER6人タッグ挑戦が決定しているが、いまだもう一人のパートナーは未定。決戦まで今日を含め残り2大会となるが、当日同じコーナーに立つのは果たして……？

　STRONG STYLEはNEVER6人タッグのベルトを携え入場。ゴング前、オカダと成田は至近距離でにらみ合う。

　先発は石井とデスペラード。ショルダータックルの応酬から、石井は串刺しラリアット。さらにショルダータックルで吹っ飛ばすと、エプロンの鈴木と成田にもエルボーを見舞う。
　そして石井はデスペラードをバックドロップで叩きつけてカバー。これはカウント2。すかさず石井はロープに走るが、デスペラードもショルダータックルで反撃。さらに本間とオカダに打撃を浴びせてから、石井にバックドロップ。
　続いてデスペラードはピンチェ・ロコを狙うが、石井は回避。するとデスペラードはエルボーを乱打。スイッチした鈴木は石井を蹴りつけて「どうした、オラ！」と挑発。
　石井はエルボーを連発するが、鈴木はエルボー一発で石井を膝から崩す。そして一本足頭突きを見舞うも、石井は雄叫びからエルボーで吹っ飛ばす。
　スイッチした矢野はコーナーパッドを外す。だが、鈴木が襲いかかり、ハンマースルーを狙う。矢野は「やだ！」と拒否。それでも鈴木がハンマースルーを仕掛けると、矢野はロープにもたれかかって「ア～ア～ア～」と雄叫び。そして「ごめんなさい！」と本間に強制スイッチ。
　鈴木は本間にフロントキック。しかし、本間はショルダータックルでなぎ倒し、小こけしを発射。かわした鈴木はサッカーボールキックを決め、ロイベに交代。
　ロイベは逆水平チョップからバックエルボー。そして串刺しエルボーからヒップトスで叩きつけてカバー。本間がカウント2ではね返すと、ロイベはギロチンドロップを繰り出す。だが、本間はかわす。
　そして本間はDDTでロイベを突き刺し、成田とスイッチ。成田はストンピングを連発。本間はハンマースルーを仕掛けるが、その勢いで成田はオカダにフロントキック。
　すると本間が成田にブレーンバスターを見舞い、オカダと交代。オカダは成田にランニングエルボーを炸裂。さらにデスペラードと鈴木にもエルボー。
　オカダは成田に串刺し攻撃を狙うが、成田はキックで迎撃。そして突進するが、オカダはフラップジャックで叩きつけ、踏みつけてカバー。
　成田がカウント2ではね返すと、オカダはマネークリップ。成田はロープに手をかけるも、オカダはすぐには離さない。続いてオカダはボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段へ。
　成田は立ち上がると、マットに着地したオカダに突進。かわしたオカダはロープに走るも、成田はカウンターのフロントスープレックス。
　そして成田は串刺しエルボーからハーフハッチスープレックスを狙う。オカダがこらえると、成田はジャンピングネックブリーカードロップ。カバーをオカダが返すと、STRONG STYLEはトレイン攻撃を敢行。
　そしてデスペラードがオカダにスパインバスターを決めると、鈴木がサッカーボールキック。そして成田がブリザードスープレックスホールドを炸裂するが、石井がカット。
　するとSTRONG STYLEは石井にトレイン攻撃。だが、石井は切り抜け、成田にジャーマン。さらにロイベをエルボーで吹っ飛ばす。
　すかさずデスペラードがエルボーを決めるも、石井は仁王立ち。しかし、デスペラードはスピアーを決め、さらにギターラ・デ・ラ・アンヘルを狙う。
　石井は切り抜けると、技の読み合いからデスペラードにブレーンバスター。続いてオカダが成田にフロントキック。さらに石井が成田を延髄ラリアットで吹っ飛ばすと、オカダがリバースネックブリーカーをお見舞い。
　しかし、オカダのカバーを成田はカウント2ではね返す。するとオカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、成田は脱出してコブラツイスト。
　オカダはヒップトスで返し、さらにドロップキックを突き刺す。そしてレインメーカーを狙うが、成田はカウンターのフロントスープレックスを炸裂。
　次は矢野とロイベのマッチアップ。ロイベはショルダータックルでなぎ倒し、さらにフロントキックでねじ伏せる。そしてボディスラムで叩きつけ、ギロチンドロップをお見舞い。だが、カバーはカウント2。
　続いて矢野がうしろ髪をつかんでロイベを引き倒すと、本間と共にトレイン攻撃を敢行。そして矢野がマンハッタン・ドロップ、本間がこけしロケット。そこから矢野が横入り式エビ固めを決めるも、ロイベはカウント2ではね返す。
　ならばと本間と矢野はダブル攻撃を狙うが、ロイベは二人まとめてショルダータックル。そして矢野をボディスラムで担ぎ上げるも、矢野は脱出し、ロイベを金具むき出しのコーナーに打ちつけ、横入り式エビ固めへ。ロイベは返すことができず、オカダ組に凱歌が上がった。

　
本間「あぁ…“X”、俺じゃねえのかぁ……。あぁ……ずっとアピールしてきたんですけど、俺じゃねえのかぁ……。でも、最後の最後まで何があるか分かんない。俺は諦めない。ずっと言ってるけど、俺は諦めない」
　

　
オカダ「決定！ オカダ・カズチカ、石井智宏、棚橋弘至の3人で、あのNEVERのベルトに挑戦します。まぁ朝、棚橋さんのつぶやきを見て、『I am X.』。いやいやいや、待て待てと。棚橋さんに連絡したところ、何もない状態では痛みのないところまで回復したそうなんで、ここで痛みがあれば、さすがにそんな状態でこのNEVERのベルトを獲れるほど甘くないと思いますけど、痛みがないというんであればバッチリでしょう」
　

オカダ「まぁ石井さんとのコンビネーションはどうなるか分からないですけども、コンビネーションなんてなくても勝てるでしょう。俺と石井さんと棚橋さんの個で、あの3人なら十分倒せるんじゃないかなと思います。別にあの3人の凄い連携があるわけではないし、まぁいろいろな繋がりという意味では薄いかもしれないですけど、しっかり個を高めていけば、自然と繋がっていく部分もあると思うので、しっかりと石井さんとも話をしたいと思います。ただ発表してくださいね。決定なんで」
　
※矢野、石井はノーコメント
　
　

　
デスペラード「“X”、決まったじゃないですか？ 石井さん、『棚橋弘至がパートナーだったら、俺はなしだ』って最初に言ってたのは分かった。重々承知しているから。アンタがCHAOSにプライドを持ってるのはよ～く分かってる。そういう部分は尊重するし、尊敬する。だけど、だ。だけど、アンタ、リング上で俺にしか聞こえない声で言ってるからさ、しょうがないって言われたらそうなんだけど、『俺はオカダにお願いしている身だから、オカダに聞いてくれ』って言ったじゃないですか？ ねぇ？ それで、オカダ“さん”が、『棚橋さんだ』つってんだよ。今更『やめた』はないよ。それでへそ曲げて帰っちゃったけど、ちゃんと来てくれますよね？」
　

　
デスペラード「俺はアンタを追っかけてんだから、ずっと。チャンピオンが挑戦者を追っかけてるって、何この構図？ 最高に楽しいですよ。（※成田に向かって）なぁ？」
　

　
成田「オイ、オカダ、怪我人連れてきて、石井も6人タッグに参加しねえだ？ いつまでもふざけたこと言ってんじゃねえぞ。オメエ一人でやんのか？ 6人タッグ、何だと思ってんだ!? 適当に人数集めて、それで俺らに勝てると思ってんのか？」
　

　
成田「福岡で、俺はオマエにキッチリ勝ってやるからな。覚えとけ」
　

　
鈴木「まさか怪我で休んでるヤツを指名するとはな。本人がいけるって？ いけるんだったら、今すぐ来いよ、棚橋“くん”！ オカダ、棚橋、石井、オイ、こんなの知ってるか？ エースで4番を9人集めたからって、強い野球チームじゃねえんだよ。意味分かるか？ オイ、オマエら何か勘違いしてる。頭の中、もうちょっとよく整理しろ。プロレスって、大きいもあればちっちゃいももある。デブもいれば痩せてるヤツもいるんだよ。強いヤツも弱いヤツもいるんだよ」
　

　
鈴木「さぁ、それで一つのチームとして闘おう。元々は格闘技だ。1vs1の格闘技だ、プロレスは。だけどな、この6人タッグは3vs3なんだ。なぁ、分かってるか？ 足引きずって勝てるような試合じゃねえんだよ。一人しか見てない石井、オマエみたいなヤツがいても、勝てねえんだよ。オイ、6人タッグ、チャンピオンは俺たちSTRONG STYLEだ（※と言って、NEVER6人タッグのベルトを見せつけて控室へ）」
　

　
ロイベ「ヤツはHOUSE OF TORTUREか？ ヤノの仲間は誰だ？ ズルしやがって。あんなのは嫌だ」
　

　
ロイベ「俺は毎晩、全力の闘いを見せたいんだ。俺はズルなんて考えない。あんなことはしない。何なんだよ。ズルではなく、毎晩最高の闘いを見せるべきだ！ ここはニュージャパンだぞ！」