第6試合ではNJPW WORLD認定TV王者のザック・セイバーJr.が、ジェフ・コブを相手に6度目の防衛戦。
コブは4.8両国でザックに宣戦布告。当初、この一戦はスペシャルシングルマッチとして発表されたが、ザックが4.15ワシントンでトム・ローラーを下しTV王座を防衛したのを受けて、タイトルマッチに変更された。
ザックとコブのシングルマッチが新日本マットで実現するのは今回が初。規格外のパワーを誇るコブと、緻密なサブミッションを武器とするザックの一戦は、スリリングな攻防が繰り広げられるのは間違いない。制限時間は15分、果たして時間内で勝敗はつくのか?
コブにはセコンドとしてUNITED EMPIREの面々が帯同。ザックはベルトを腰に、TMDKメンバーを引き連れ入場する。
開始のゴング、コブはザックの足を捕らえる。すかさずザックはロープをつかんでエスケープ。
続いてザックが足を取りにいくも、コブは切り抜けてバックに回る。するとザックはすばやく離れる。
コブはザックをロープに追い込み、一気に抱え上げる。だが、ザックはタコのように絡みついてから、また距離を取る。ザックは苦笑いと共に「チョット、ヤバイ」と口にする。
今度は手四つの体勢となり、コブが押し込む。ザックがブリッジを見せると、コブはその上に乗っかる。だが、ザックは崩れず、そこからコブのリストを捕らえる。
そしてザックはダブルリストアームサルトの体勢に入るが、逆にコブが投げ飛ばす。
ザックは巧みにバックに回るも、コブは力で払いのける。ザックは腰を押さえて苦悶の表情。
続くロープワークの攻防では、ザックがショルダータックルを連発するが、コブは仁王立ち。ならばとザックはフェイントからカニ挟みを仕掛けるも、コブは動かない。
そして最後はコブが豪快なショルダータックルで吹っ飛ばす。コブはニヤリと笑みを浮かべ、ザックをものすごい勢いでコーナーにハンマースルー。ザックはその衝撃でマットに倒れこむ。
さらにコブはヘッドバットから、ザックをコーナーに詰めてショルダーを押しつける。劣勢のザックはコブに飛びついてアームロックを狙う。だが、コブは片手でボディスラム。
そしてその場飛びムーンサルトプレスの体勢に入るが、ザックはうまく胴絞めスリーパーで捕獲。そして裏アキレス腱固めに移行するも、コブはロープエスケープ。
すると、ザックはコブの左足をトーホールド。コブは蹴りつけて回避するが、ザックはカニ挟みから膝十字固めへ。これもコブは何とかロープに手をかける。
続いてザックはローキックの連発からロープへ。するとコブはカウンターのジャンピングクロスボディ。カバーはザックがカウント2ではね返す。
ならばとコブは強烈なエルボー。ザックは立ち上がってエルボーで反撃するが、仁王立ちのコブはドロップキックでザックを大きく吹っ飛ばす。
続いてコブはザックをコーナー最上段に設置し、雪崩式ブレーンバスターを狙う。こらえたザックは、コーナー上でオクトパスホールドを決める。
だが、コブはザックに雪崩式サイドスープレックスを炸裂。しかし、カバーはザックが必死にカウント2ではね返す。
続いてコブはブレーンバスターを狙うも、切り抜けたザックは相手の左腕を捕らえ、そこ目掛けてオーバーヘッドキック。さらに腕に追撃のハイキックから、ジャーマンを狙う。
コブが切り抜けると、ザックはエルボー。しかし、コブはひるまず飛び込むようなヘッドバットで吹っ飛ばす。
コブはザックの頭部にパンチ。ザックもエルボーを返すが、コブはエルボー一発でダウンを奪う。そして串刺し攻撃を狙うも、ザックはコーナーを蹴りつけ、コブに突進。するとコブはカウンターのアスレチックプレックスの体勢に。
これをザックは飛びつきスリーパーで切り返す。コブがロープに手を掛けようとすると、ザックは相手の両腕を両足でフック。だが、コブは力任せに肩車に持ち込むと、そこから前方にザックの身体を移動し、一気にぶっこ抜きジャーマンを炸裂。
そしてコブはとどめのツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、ザックは首固めで切り返す。コブがカウント2ではね返すと、ザックはフロントキックを連発。
コブもドロップキックで反撃を狙うも、ザックはその動きを読み、ヨーロピアンクラッチへ。
コブが跳ね返すと、ザックはサッカーボールキックからカバー。しかし、コブは力で豪快に跳ね除ける。するとコブはエルボーから顔面に張り手を連発。ここで残り時間1分のアナウンス。
ザックはロープに走り、コブに突進。するとコブは今度こそアスレチックプレックスを炸裂。ザックはそのまま場外へ。
すかさずコブはザックをリングに戻してカバー。ザックがカウント2ではね返すと、コブはその場飛びムーンサルトプレス。これもザックは何とかカウント2でキックアウト。
そしてザックは飛びつき腕ひしぎ逆十字を仕掛けるが、コブは持ち上げてバスター。さらにパンチを振り下ろすも、ザックはその腕を捕獲。
コブは再度持ち上げ、そのまま力任せにブレーンバスターをお見舞い。そしてザックに近づいたところで、試合終了のゴング。ザックが何とか6度目の防衛に成功した。
試合後、両者は大の字状態。そして身体を起こすと、ザックはマットを叩いて悔しさを見せる。続いてザックとコブは口争いを繰り広げながら、共に立ち上がる。
コブがリングを下りると、ザックは渋い表情で勝ち名乗りを受けてから、花道を引き上げた。