IWGPジュニアタッグ現王者・KUSHIDA&ケビン・ナイトと、前王者のTJP&フランシスコ・アキラが6人タッグで激突。
そして、シリーズ終盤を欠場していた海野翔太も登場。
まずは海野とヘナーレが先発で試合開始。
ゴングと同時にショルダータックル、エルボー合戦を展開すると、海野はヘッドシザースホイップ、前落とし、ランニングエルボースマッシュを放っていく。
一方のヘナーレも変則ニールキックから強烈なローキックの連打をお見舞い。
ここでスイッチしたアキラがCatch 2/2の連携攻撃から合体セントーンを発射すると、代わったTJPがリバースインディアンデスロックから鎌固めを極めるも、海野はすぐさまロープへエスケープ。
苦しい状況の海野は、スイッチしたアキラへ追走式バックエルボー、ランニング低空ドロップキックで反撃に出ると、ケビンとタッチ。
勢いよくリングインしたケビンはCatch 2/2に2人まとめて串刺しボディアタックを決めると、コーナートップに固定したアキラに、その場飛び雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。
この跳躍力には会場から大きな拍手が沸き起こると、さらにケビンは打点の高いドロップキックも発射。
続けて、セカンドロープに飛び乗り、その反動で高い跳躍から反転しながらヘナーレにもボディアタック見舞うが、アキラもスイッチしたKUSHIDAへケビンを押し当てると、続けてKUSHIDAをハーフネルソンスープレックスで投棄。
直後にアキラは場外のケビンにプランチャを的中させ、スイッチしたTJPがKUSHIDAにマンバスプラッシュを決めるが、ここは海野がカットに入りカウント2。
ならばと、Catch 2/2は2×2を狙っていくが、KUSHIDAはこれを間一髪でかわすと、KUSHIDAが腕を取ってのスモールパッケージホールドでTJPから電光石火の3カウントを奪った。
KUSHIDA「CATCH2/2との長い闘い、これもしかしたら、ひょっとしたら、俺とTJPが、どう若いケビンとアキラを操るか、コントロールするか、その闘いだったかもしれない。今日闘って思ったことは、アキラよ、お前に挫折やスランプ、そういったものを味合わせるのは、新日本の中で優しい先輩、KUSHIDAしかいないんじゃないかなって、ちょっと思いました。そういったわけで(『BEST OF THE SUPER Jr.』の)Aブロック、Bブロック、ブロック分け発表されましたけど、Bブロックの選手たちとも闘いたい。そんなわけでCATCH2/2、エニタイム、防衛戦いつでもやります。JET SETTERS、ネクスト……(※英語で)NEXT I’d like to『BEST OF THE SUPER Jr.』……
ケビン「ハイ、ハイ……」
KUSHIDA「(※ケビンがしゃべろうとするのを遮って)ちょっと待って……」。
ケビン「『BEST OF THE SUPER Jr.』……」
KUSHIDA「Are You Ready?」
ケビン「イエス。すでに準備はできてます」
KUSHIDA「ケビンに一つ言っときたいのは、2回か、3回か、(※英語で)俺は過去に『BEST OF THE SUPER Jr.』決勝にコマを進めた。(※日本語で)『SUPER Jr.』っていうのは、決勝戦の舞台っていうあの舞台は、天国のようなところでもあり地獄のようなところでもあり、地獄のようなところでもあり天国でもあるっていう……。勝てばもちろん、歴史に名を残せる。いまだにアメリカ行っても、オスプレイ戦(2017年)、リコシェ戦(2014年)、オライリー戦(2015年)とか、言われますんで。そんな歴史に残る試合をするように、しっかり1週間、準備して臨みたいと思います。オーケー、ケビン、See you at Final(決勝戦で会おう)」
「ケビン「決勝ですね」
KUSHIDA「地獄で会おうぜ」
ケビン「ハイ」
KUSHIDA「地獄だよ。天国でもあるし。頑張れよ。See You……」
ケビン「ハイ。ガンバッテ」
KUSHIDA「オッケー、頑張ろう(※と言って先に控室へ)」
ケビン「ガンバッテ。(KUSHIDAが)言った通り、彼はAブロックで、俺はBブロックだ。彼は『SUPER Jr.』で輝かしい歴史を持っていることを知っている。タッグチームのチャンピオンとして出場する初めての大会の決勝戦で、パートナー、センパイと対峙できたら光栄だ。それが俺のやろうとしていることだ。俺たちのどちらが勝っても、JET SETTERSは常にトップにいる。そしてTJP、CATCH2/2は次に何が起こるかについて話している。何かが変わり始めている。ヤツらは何かが来ているのを感じている。何が来ているかって俺が言えることは、アキラのケツを蹴り飛ばしてやるということ。TJPもだ。ヘイ、『何かが来ている』と言い続けるなら、それを楽しみにしていればいい。これは俺にとって初めてのことだ。新日本プロレスが初めて、俺のことをシングルのレスラーとして見ている。タッグのレスラーではなくだ。KUSHIDAは俺の傍にいない。だから俺は自分を深く掘り下げて、俺が何者であるかを見せなくてはいけない。“JET”、ジェットのケビン・ナイトとして何ができるかを。ジェットで飛んでるヤツはいない。俺がいま言えることは、俺より優れているヤツはいない。だから、俺は世界で最高のスーパージュニアの一人であることを証明するんだ。始めるには完璧な時じゃないか。記者会見で会おう」
海野「あぁ悔しい、あぁ悔しい……ほんっとに悔しい。同期の成田には先にベルトを獲られ、俺が一番狙ってる首に王手をかけている。悔しいよ。ハッキリ言ってメチャクチャ悔しい。そんな成田の姿を見てる自分に対して、メチャクチャ悔しい。発熱なんかで休んでる自分が情けない」
海野「俺は動くよ。動く……。自分で動いて、そいつの首も、プロレス界の顔も、自分の力で昇り詰めて、手に入れてみせる。このままじゃダメだ……」
アキラ「何であろうと、ヤツらはこのツアーで最後の勝ちを取った。突然だった。だからこそKUSHIDAは、世界のジュニアヘビーの中で、素晴らしいレスラーのひとりなのかもしれない。俺たちは王座を失って、このツアーを終えた。
だけど次は『(BEST OF THE)SUPER Jr.』だ。新日本プロレスでデビューしてから1年が経った。俺は勝つ予定だ。特にケビン、お前を倒してやる。俺はお前を倒してタイトルを獲りたい。俺の心の祈りを聞きたい、俺はTJPと共にIGWPジュニアヘビー級王座を取り戻したい」
TJP「KUSHIDAがレジェンドであろうがなかろうが、生ける伝説であろうとなかろうと、俺もその一員であることを覚えておけ。『BEST OF THE SUPER Jr.』に参加するのは初めてじゃない。今夜はこれを教訓にしよう。俺を倒せたかもしれない。だが俺はすでに知っていた。お前に教訓をやろう。俺は“重要なもの”を取るエキスパートであると。すべてに勝つことはないが、負けたよりも多く勝つ。
今夜はタイトルはなし、ポイントもなし。それでいい。それでいいんだ……。『BEST OF THE SUPER Jr.』はポイントが重要になる。すぐにタイトルも重要になってくる。それは起こるぞ。CATCH2/2はその時、立ち上がる。何度も言うが、俺が何を感じ取っているのかはわからない。何が俺の中で目覚めているのかわからない。しかし、何かが来ている……」
ヘナーレ「このツアーの完璧なシリーズのために、ビッグスピーチを用意していた。勝利続きの毎日。しかし今夜、その完璧な記録が台無しになっちまった。究極の毎日。一日おきに大暴れ。このヘナーレが、行く手を阻むものを皆殺しにしてきた! この前言ったよな、タイチ! 最終的には、結局は俺とやることになるんだ。待ってろよ。
次はなんだ? ジュニアか。ああ、俺は少し大きすぎるな。それは飛ばして、次は『DOMINION』(6.4大阪城)だ。どんなチャンスがやってくるか、誰にもわからないだろう。お前がそのチャンスを俺にくれるんだろ? な、タイチ? “マタリキ(マオリの新年)”。俺は感じるぞ、皆も感じているはずだ。これが俺の時代だと。“マナ(マオリの中で信じられている超自然的な力のこと)”を感じるか? “マナ”を感じることができるか?」