セミ(第9試合)はAブロック公式戦、KUSHIDA(1勝4敗)vs高橋ヒロム(3勝2敗)。かつてIWGPジュニアヘビーを巡り抗争を繰り広げてきた両雄。最後の対戦は2018年の『BOSJ』公式戦で、そのときはヒロムが辛勝。5年ぶりの対決で、二人はどのような攻防を繰り広げるのか?
KUSHIDAはIWGPジュニアタッグのベルトを腰に入場。ヒロムはIWGPジュニアヘビーのベルト、そして「BOSJ30攻略本」を手に花道を進む。KUSHIDAのページには「クッシー」と記載されている。その攻略本を、ヒロムは放送席のミラノコレクションA.T.氏に預ける。
開始のゴングが鳴ると、互いに牽制しあう。そしてKUSHIDAは間を外すように一旦場外へ。
KUSHIDAはリングに戻ると、ロックアップで組み合う。そして離れると、今度はロックアップからKUSHIDAがバックに回る。
ここからリストの取り合いに。続いてロープワークの攻防に移ると、KUSHIDAはフェイントからヒップトスを決め、低空ドロップキックをお見舞い。
ヒロムが場外に落ちると、KUSHIDAはスライディングキック。これをヒロムがかわすと、KUSHIDAは腕を捕獲。しかし、ヒロムは顔面かきむしりを見舞い、リングに上がろうとする。
だが、KUSHIDAは妨害し、先にリングに上がると、戻ってきたヒロムの左腕を蹴りつける。ヒロムはたまらず場外にエスケープ。
ヒロムがリングに戻ると、KUSHIDAはヒロムの両腕を足で固める。そしてデルフィンクラッチへ。これはカウント2。
ヒロムが場外に逃れると、KUSHIDAはエプロンからヒロムの左腕にサッカーボールキック。そして放送席の攻略本を手にし、憮然とした素振りから、ヒロムを引きずり起こしてリングに戻す。
続いてKUSHIDAはヒロムに変形の腕固め。続くアームブリーカーはヒロムが切り抜けてロープへ。するとKUSHIDAはハンドスプリングキックをお見舞い。
ヒロムが場外にエスケープすると、KUSHIDAは鉄柱超えのトペ・コンヒーロを炸裂。ヒロムは大ダメージを食ってしまう。
KUSHIDAはヒロムをリングに戻し、ヒロムの左腕を蹴りつけ、アームロックを狙う。だが、ヒロムは回避し、ハサミワザをお見舞い。
続いてKUSHIDAの掌底をかわすと、串刺しヒロムちゃんボンバーから低空ドロップキックを炸裂。カバーはKUSHIDAがカウント1でキックアウト。
ヒロムはファルコンアローを狙うが、KUSHIDAは切り抜けてマサヒロ・タナカ。だが、ヒロムは回避し、意地のファルコンアローを炸裂。
そしてヒロムは「おっしゃ、いくぞ!」と気合いを入れ、肩に担ぎ上げる。KUSHIDAは脱出すると、巧みな動きでアームロックで捕獲。
ヒロムがエルボーで切り抜けると、KUSHIDAもエルボーで応戦。激しいエルボーの打ち合いから、KUSHIDAは顔面に張り手。
さらに顔面への膝蹴りから、ヒロムを場外に連れ出す。しかし、ヒロムもエルボーで反撃。両者は花道でエルボーを打ち合う。
そのまま観客席内でも打撃戦を繰り広げ、感情をぶつけ合う。ヒロムは会場奥の扉にKUSHIDAを叩きつけ、そのまま両者は会場の外でエルボー合戦を展開。
野外でライトが照らされる中、KUSHIDAはアームロックを決めるが、ヒロムは切り抜けて肩に担ぎ上げると、トラックにKUSHIDAを叩きつける。KUSHIDAはコンクリートに落下。ここでようやく場外カウントがスタート。両者はカウント19でリングにギリギリ生還。
そしてKUSHIDAはヒロムの腕に強烈なキック。続いてKUSHIDAは両手をうしろに組んで、ヒロムに打撃を促す。すると、ヒロムは強烈なエルボー。
そしてヒロムが「IWGPジュニアヘビー級チャンピオンが受け止めてやるよ!」とアピールすると、KUSHIDAはエルボーからローリングエルボーで反撃。
だが、ヒロムはトラースキックからヒロムちゃんボンバーをお見舞い。さらにトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムを狙うも、KUSHIDAは必死に踏ん張り、ヒロムにナックルを落とす。
そして、KUSHIDAはリングに戻ると、逆にサードロープの下からサンセットフリップ・パワーボムをお見舞い。
だが、ヒロムは負けじとKUSHIDAの腰をエプロンに打ちつけ、エプロンからショットガンドロップキックへ。これをKUSHIDAは腕ひしぎ逆十字で捕獲する。
するとヒロムは力づくで持ち上げ、KUSHIDAを場外マットに叩きつける。そしてカウント19で両者はリングに戻ろうとするが、KUSHIDAはエプロンから場外に転落。ヒロムがリングアウト勝ちを収めた。
試合後、ヒロムは大の字状態で勝ち名乗りを受ける。KUSHIDAは悔しげな表情を見せると、ヒロムは勝利の高笑いを浮かべた。