Resurgence

日時
2023年5月22日(月)   16:00 (PST)開場 17:00 (PST)開始
会場
アメリカ・Walter Pyramid(カリフォルニア州ロサンゼルス/ロングビーチ)
観衆
2,903人

第6試合 30分1本勝負
スペシャル6人タッグマッチ

レフェリー|中林泰人

MATCH REPORT

 第6試合はオカダ・カズチカ&石井智宏&ロッキー・ロメロのCHAOSトリオに、ブラックプール・コンバット・クラブのジョン・モクスリーが海野翔太&ウィラー・ユウタを引き連れて対峙する。5.3福岡大会では新NEVER6人タッグ王者となったオカダに、海野が宣戦布告。メンターであるモクスリーをパートナーにしての挑戦を表明。その流れを受けての6人タッグマッチとなる。NEVER6人タッグ王座戦の行方を占う一戦だ。

 先に入場のモクスリー組はいつも通り客席からの登場。対するオカダ組は一人ずつの入場だ。最後に入ってきたオカダはリングサイドに来ると、観客たちとタッチを交わしてからリングインだ。
 先発は石井と海野。まずはロックアップで組み合うと海野がロープに押し込み叩くと見せかけてクリーンブレイクだ。そして手を広げてレインメーカーポーズ。これに目の色が変わった石井。海野とエルボー合戦だ。
 ここは石井が押し込み、海野をハンマースロー。だが、投げられた海野はコーナーのオカダに一撃だ。この挑発にオカダがタッチを受けてリングイン。エルボーで殴ってくる海野にビッグブーツだ。そして場外に出すと鉄柵に叩きつけていく。
 さらにオカダは観客の飲み物の入った紙コップを叩きつけ、リングに戻す。海野もエルボーで反撃するが、オカダはすぐさまフラップジャック。そしてロッキーにタッチだ。ロッキーもエルボーと逆水平チョップで海野を攻撃。だが、海野はボディスラムで叩きつけると、ランニングしてのエルボースマッシュだ。
 そして海野は自軍のコーナーにロッキーを連行してユウタにタッチ。まずはボーアンドアローで固めていくユウタ。だが、ロッキーもこれを腕十字に切り返してみせる。そしてスピードでユウタを撹乱してからティヘラを炸裂させる。
 ユウタはエルボーで反撃。ロッキーとエルボー合戦を展開だ。ロッキーはユウタのエルボーをかわして張り手で一撃食らわせてからフォーエバーラリアット。しかし、ユウタもすぐに抱えあげてのバックフリップでやり返す。
 そして客席に向けてロッキーをコーナーに上げると噛みつき攻撃。そこにモクスリーもやってきて、噛みつき攻撃の見本を見せる。そして、モクスリーがタッチを受けて登場。コーナーで串刺し式ラリアットを食らわせてから、ブレーンバスターの体勢から雑にリングに叩きつけ、レッグブリーカーからSTFだ。
 オカダがカットに入ってくると海野がすぐさま排除。ユウタも石井を場外に連れ出して殴り合いだ。その間にロッキーを蹴飛ばしていくモクスリー。だが、ロッキーもその蹴り足を掴んでサソリ固めだ。ここは海野がカット。モクスリーはロッキーを場外に連れ出して、鉄柵の上に股間から落としてしまう。
 そして、タッチを受けた海野がロッキーの首にエルボー。さらにコーナーのオカダを襲って鉄柵に叩きつけていく。続けて海野がロッキーを抱えあげると、モクスリーがラリアット。そしてタッチを受けたモクスリーがテキサスクローバーホールドだ。
 ここはロッキーもロープエスケープ。ならばとモクスリーはロープに張り付けて逆水平チョップだ。しかし、ロッキーはロープを踏み台にしてスイング式DDT。そして、両軍、石井とユウタにタッチだ。
 しかし、石井はユウタを蹴散らし、リングに入ってきたモクスリーも海野も蹴散らしてしまう。そして、立ち上がってきたユウタにエルボーからバックドロップだ。続けてロープに走った石井。
 しかし、場外からモクスリーが妨害。ユウタがマンハッタンドロップ、延髄斬りを炸裂させて、モクスリーにタッチだ。モクスリーはすぐさまカッターで一撃。胸板へのエルボースタンプ連打からブルドックチョークだ。
 ここは石井もなんとかロープエスケープ。するとタッチを受けた海野とユウタがリングイン。だが、石井はこの3人がかりの攻撃を同士討ちを誘って脱出し、海野に投げっぱなしジャーマンだ。そして、モクスリーにはブレーンバスターを炸裂させる。
 そして、タッチを受けたオカダが登場。海野にエルボーを連打し、ランニングバックエルボー。串刺し式のバックエルボーからDDTでマットに串刺しにする。そしてツームストンパイルドライバーの体勢に入ったオカダ。だが、海野はこれを阻止して正面から抱えて投げっぱなしのノーザンライトスープレックスのような形で投げ飛ばす。
 そしてエプロンからロープを飛び越えてのDDTを炸裂させ、デスライダーへ。だが、オカダもこれを阻止。突っ込んできた海野を捕まえるとリバースネックブリーカーだ。そしてボディスラムで叩きつけてから、コーナートップからダイビングエルボードロップを投下し、レインメーカーポーズだ。
 だが、ここにモクスリーが入ってきてオカダの目の前に立ちはだかる。そしてオカダとエルボーの打ち合いだ。モクスリーはボディブローからヘッドバット。ならばとオカダもドロップキックだ。しかし、この隙に海野がポップアップ式のエルボースマッシュ。続けて変形のランニングネックブリーカーだ。
 そして再びデスライダーの体勢に入った海野。しかし、これを石井がラリアットで阻止。CHAOSが3人がかりで海野を捕まえて、石井がトップロープに海野を乗せる。そこにロッキーがダイビングフットスタンプだ。
 さらにトレイン攻撃からオカダがコーナーに海野を乗せると、ロッキーが飛びついての雪崩式腕ひしぎ十字固めだ。だが、ここはユウタがカット。ユウタはロッキーを捕まえると投げっぱなしのジャーマン。ロッキーもすぐさまノミスギニーで反撃だ。
 そして蹴り足を獲らせての反転式のスピンキックを食らわせたロッキー。ならばと、今度はモクスリーが入ってきてロッキーにラリアット。そのモクスリーに石井が突っかかっていくが、モクスリーは石井もラリアットでなぎ倒す。
 そこにオカダが入ってきてモクスリーにレインメーカーを炸裂させる。しかし、そのオカダに海野がデスライダー。その海野にロッキーが襲いかかるが、海野はドロップキックで動きを止めると、最後もデスライダー。オカダのポーズを取りながらロッキーから3カウントを奪ったのだった。

 試合後も倒れているオカダを踏みつける海野。モクスリーとユウタと3人で勝ち名乗りを受けると、それぞれコーナーに上がってアピールしたのだった。

COMMENT


 
モクスリー「シューターがロサンゼルスに帰ってきた。サンセット・ストリップをレディーキラーが闊歩する。ブラジャー、Tバック、パンティがリングの中に投げ入れられて。そして俺たちは今日、ここロングビーチに石井、オカダ、そしてロッキーを倒しに集まった。(ウィラー選手に対して)オカダは史上最強の男と言われる。確かに持久性があって、タフでシャープで頭が良いと言うが、カズチカ・オカダという概念に慄いているだけだ。最長のIWGP王者。35分、45分、60分の試合。ただただ、慄いているだけだ。俺なら11分でオカダから勝利を取れる。(考える素振りをして)いや、8分だ。8分でオカダを倒す。近々試してみたいものだ。タイマーを持って準備しておけ。その時間で倒せなければ、倒せない相手だ。45分ビームを当て続けてまだ立っていられるなんて信じられない。ショータ、どう思う」
海野「(日本語で)オカダを倒す準備はいつでも出来てるよ(モクスリー選手に目くばせ)」
 

 
モクスリー「その通りだ。ジョン・モクスリー率いるザ・ブラックプール・コンバット・クラブの3つのルールのうち、最初のルールはなんだ?(海野選手に)」
海野「ゼロ・ファックス」
モクスリー「その通りだ。(ユウタ選手に対して)2つ目のルールは?」
ユウタ「また、ゼロ・ファックスだ」
モクスリー「その通りだ。そして3つ目のルールはなんだ?(海野選手に)」
海野「ゼロ・ファックスだ」
モクスリー「その通りだ。どう思う(ユウタ選手に)」
 

 
ユウタ「さっきあなたが言った通り、人々はただ、オカダとイシイという概念をただ恐れているだけだ。ロッキーについては誰が恐れているか分からないが、俺たちは今日3人に勝利した。ジョン・モクスリー、ウィラー・ユウタ、そしてウミノ・ショータ。ザ・ブラックプール・コンバット・クラブは今日、戦いに来た。ショータ、そしてオカダに対して一言あるんだって?」
モクスリー「(翔太を指差しながら)こいつはオカダが大嫌いだ。怒りがあるようだ。」
海野「グッド・アイディア」
ユウタ「ぶっ倒すことに対してか?」
海野「(頷く)」
ユウタ「(翔太に対して)いいな。英語がどんどん上達してるようだ。俺の日本語は酷くなる一方だ。」
 

 
モクスリー「オカダ、イシイ、タナハシ…トリオ、王座…糞食らえだ。2023年、世界は変わる。ブギーマンが日本に戻る。俺と俺の仲間たちはいつでも日本に行って、新日本プロレスのタイトルを奪う準備は出来ている。準備をしておけ。8分だ」
※モクスリー・ユウタが先に控室へ
 

 
海野「オカダ! いや、オカダさん。あなたは、世界最高峰のレスラーだよ。どこの団体のどのレスラーよりも、あなたが世界でナンバーワンのレスラーだって、俺は本気で思ってるよ」
 
 

海野「そんなレスラーを倒したい、そんなレスラーを越えたい。そう思っちゃダメか? いちレスラーとして野望であり、夢だろ? オカダ、いやオカダさん。いつまでもアグラをかける立場でもないだろう? 必ず、お前を倒して、この新日本プロレスのリングにパラダイムシフトを巻き起こし、新時代を築きあげてやる」
 
 
※オカダ、石井、ロッキーはノーコメント

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