セミ(第7試合)は「IWGP USヘビー級王座 ナンバーワン・コンテンダートーナメント 1回戦」、棚橋弘至vsウィル・オスプレイ。
このトーナメントには、ケニー・オメガの持つUSヘビー級王座への挑戦権利を懸けて4選手がエントリー。4.16フィラデルフィアではランス・アーチャーが、ジュース・ロビンソンの代打で出場したフレッド・ロッサーを下し、すでに決勝進出を決めている。
オスプレイは、3.13愛媛の『NEW JAPAN CUP』2回戦でマーク・デイビスに勝利するも、右肩を負傷して以降は欠場。今回は新日本マットでの待望の復帰戦となる。
一方の棚橋も4.15ワシントンで肋骨を負傷し、以降の大会を欠場していたが、5.3福岡で緊急復帰。オカダ・カズチカ&石井智宏と共に、鈴木みのる&エル・デスペラード&成田蓮組を破りNEVER無差別級6人タッグ王座を戴冠した。
棚橋とオスプレイ、共にケニーと因縁のある両者が、挑戦権獲得に向け、白熱の攻防を繰り広げるのは必死だ。
リングインしたオスプレイは、肩を回して復調をアピール。棚橋は大歓声に笑顔を見せながら入場。
開始のゴングが鳴ると、両者は場内の歓声を煽る。そしてロックアップで組み合うと、棚橋がロープに押し込む。ここはクリーンブレイクで離れ、オスプレイは拍手を送る。
続いてオスプレイはエアドラム、棚橋はエアギターで意地を張り合い、場内を沸かす。
今度はバックの取り合いからオスプレイがリストをつかむ。棚橋も切り返すが、オスプレイは軽快な動きからヘッドロック。
続くロープワークの攻防では、棚橋がショルダータックル。オスプレイは一旦場外にエスケープ。
オスプレイはリングに戻り、棚橋にキックとエルボーをたたみかける。そして串刺し攻撃を狙うが、棚橋は食い止め、セカンドロープからフライングクロスボディ。ここでエアギターを奏でる。
オスプレイは突進してきた棚橋をトップロープに叩きつけると、ショットガンドロップキックで場外に落とし、プランチャを炸裂。
オスプレイは棚橋をエプロンに叩きつけてからリングに戻し、顔面を踏みつける。さらにヘッドバットを浴びせ、コーナーを背負わせると強烈な逆水平チョップ。
続いてコーナーにハンマースルーで叩きつけ、その衝撃で棚橋は転倒。そしてオスプレイは棚橋の頭部にエルボーを落とし、スピニングサイドバックブリーカーを炸裂。
オスプレイは棚橋の髪を触って挑発。棚橋はエルボーで反撃するが、オスプレイは動きを止めてハンマースルー。しかし、棚橋はジャンピングフォアアームをヒット。
さらに棚橋はボディブローからボディスラムで叩きつけ、セカンドロープに上りサンセットフリップを食らわせてカバー。だが、これはカウント2。
すると棚橋はスリングブレイドを狙うが、オスプレイは逆水平チョップで阻止。ならばと棚橋はハンマースルーを仕掛けるも、オスプレイはハンドスプリング式のスクリューキック。
そしてオスプレイはピッピー・チェリオを叩き込んでカバーするが、棚橋はカウント2ではね返す。
ならばとオスプレイはチェルシーグリンから、ヒドゥンブレードを狙う。だが、棚橋は立ち上がり膝に低空ドロップキックをお見舞い。
さらに棚橋はコーナーのオスプレイの足を捕らえ、レッグブリーカー、ショットガンドロップキック、ドラゴンスクリューと膝に波状攻撃。
続いて棚橋はテキサスクローバーを決める。オスプレイは必死に逃れようとするが、棚橋はリング中央に戻し腰を落とす。だが、オスプレイは何とかロープエスケープ。
すると棚橋はオスプレイの膝を蹴りつけ、さらにスリングブレイドへ。オスプレイが切り抜けると、両者は打撃の応酬に突入。オスプレイはサイレント・ウィスパーを炸裂し、ここでダブルダウンに。
続いて両者は激しいエルボー合戦を展開。そしてオスプレイは顔面へのスピンキックから逆水平チョップで棚橋を吹っ飛ばす。
さらにオスプレイは串刺しフロントキックからコーナー最上段に上り、ピッピー・チェリオを炸裂。続いてとどめのストームブレイカーを狙うが、棚橋はスリングブレイドで切り返す。
そして棚橋は追撃のスリングブレイドからカバーするが、オスプレイはカウント2でキックアウト。ならばと棚橋は雄叫びを上げ、ハイフライアタックを炸裂。だが、カバーはオスプレイが切り返し、丸め込みの応酬に。
続いて棚橋はドラゴンスープレックスを狙うも、オスプレイは回避。すかさず棚橋は膝裏に低空ドロップキックを浴びせ、ドラゴンスクリューへ。
だが、オスプレイはこらえてフットスタンプを突き刺す。そしてオスプレイはオスカッターを炸裂しカバー。しかし、棚橋はカウント2で必死にキックアウト。
ならばとオスプレイはヒドゥンブレードを炸裂。間髪入れずにとどめのストームブレイカーを食らわせ、棚橋から3カウントを奪取した。