第7試合は高橋ヒロムvsマスター・ワトのIWGPジュニアヘビー級選手権試合だ。王者・ヒロムに、先の『BEST OF THE SUPER Jr. 30』覇者のワトが、「新時代の扉を開く」と宣言しての挑戦。王者vs覇者、2023年の新日ジュニア頂上対決だ。
大歓声の中ゴングが鳴ると、両者、ジリジリと近寄ってロックアップ。そこからリストの奪い合いからグラウンドの攻防へ。一旦ブレイクすると再びロックアップ。ワトがヘッドロックに捕獲する。
ヒロムはこれを外してロープに飛ばすがワトはショルダータックル。ロープ間の攻防からドロップキックだ。しかし、ヒロムは続いてワトがロープに飛ぶと素速く脇をすり抜けて、場外に出てワトを引きずり下ろす。そして鉄柵攻撃だ。
ワトもビッグブーツで返していくが、すぐさま鉄柵攻撃でお返し。そしてエプロンからショットガンドロップキックを炸裂させる。リングに戻ったヒロムはワトの反撃を食らいながら逆水平チョップを連打。串刺し式のラリアットから、低空のドロップキックを胸板に炸裂させる。
そしてワトが場外に出ると、再びエプロンからダイブ。ワトがこれを避けるとファイヤーマンズキャリーで抱え上げて花道に連行する。ワトがこれを脱出してもすぐさまブレーンバスターで叩きつけてしまう。
これでワトは場外でダウン。花道を転がりながら戻ってきて、カウント16でリングに上がる。そのワトにヒロムは逆水平チョップで追撃。そしてロープに飛ばす。しかし、ワトはロープを掴んで防ぐと、お返しのフライングニールキックだ。
さらに場外に落ちたヒロムにトペ・コンヒーロで追撃したワト。ヒロムをリングに戻すとスワンダイブ。ヒロムが避けるとコーナーで蹴りで迎撃し、続けてフェイスクラッシャーだ。さらに飛びつきのネックブリーカーを放ったワト。ベンダバールを仕掛けるが、ヒロムもすぐにエスケープだ。
ならばとレシエンテメンテを狙うワト。ヒロムはこれを踏ん張ると、逆にワトを捕まえてファルコンアローだ。そしてコーナーへのデスバレーボムからTIME BOMBを放ったヒロム。しかし、これを回転エビ固めで切り返したワトはベンダバールに捕獲してみせる。
ヒロムを締め上げていくワト。ヒロムもなんとか足を伸ばしてロープエスケープだ。ならばと早くも通天閣ジャーマンを狙うワト。しかし、ヒロムもこれを踏ん張る。ならばとエプロンに出して、まさかのスワンダイブ式のジャーマンを仕掛けていく。
これを必死に阻止したヒロムに、ワトは蹴りを食らわせて場外に落とすと、トルニージョを炸裂させる。そしてスワンダイブのエルボースマッシュを発射。しかし、ヒロムはこれをかわして、ワトを背中から自爆させる。
そしてジョン・ウーからTIME BOMBを仕掛けるヒロム。嫌がるワトをなんとか捕まえて、TIME BOMB1.5だ。続いて立ち上がったワトにヒロムちゃんボンバーを炸裂させると、TIME BOMBⅡへ。しかし、ワトもこれを阻止して、TTDに切り返してみせる。
そしてコーナーに上がったワト。ヒロムもこれを追いかけてコーナーを上がる。ならばとワトはすり抜けて降りるとジャーマンへ。ヒロムが逃れると、ワトはすぐさま飛びついて回転十字架固め。続けてレシエンテメンテを炸裂させる。
そして通天閣ジャーマンを狙うワト。ここはヒロムが手を伸ばしてロープを掴む。これを強引に蹴飛ばして放すと、通常のジャーマンスープレックスホールド。続けてワトはレシエンテメンテⅡの体勢で抱え上げるが、ヒロムは回転エビ固めに切り返そうとする。ならばとこれを潰してエビ固めのワト。続けてベンダバールに移行する。
ヒロムを締め上げていくワト。万事休すかと思われたが、なんとか足を伸ばしてロープエスケープに成功だ。ならばと通天閣ジャーマンを仕掛けたワト。必死にこらえるヒロムはなりふり構わずバックエルボーをワトに食らわせる。ならばとワトはキックのコンビネーションだ。
しかし、ヒロムもワトのハイキックをかわしてトラースキックからのキックの連打で返し、続けてヒロムちゃんボンバーだ。しかし、ワトも旋風脚ですぐさまお返し。そしてついに通天閣ジャーマンが決まる。
しかし、ヒロムはこれをカウント2でキックアウト。ならばとワトはレシエンテメンテⅡだ。しかし、これを阻止したヒロムは、続くワトのハイキックも避けると、名も無きヒロムちゃんロールで丸め込む。
これを返したワトにヒロムはトラースキックを連発。ワトも3発目の蹴り足をキャッチするが、ならばとヒロムは捕まえてTIME BOMBⅡの体勢に。ワトも前方回転エビ固めで切り返すが、すぐさまヒロムは再びワトを回転しながらファイヤーマンズキャリーで捕まえてTIME BOMBだ。
しかし、ワトもカウント2でキックアウト。ならばとヒロムはヒロムちゃんボンバーからトドメのTIME BOMBⅡ。ついにワトから3カウントを奪い、ヒロムがIWGPジュニア5度目の防衛に成功したのだった。
試合後、ワトの髪の毛を掴んで何やら語りかけたヒロム。ベルトを片手に花道を引き上げながら、TVカメラに向かって、「ジュニアの新しい扉はとっくに開いている。その先にいるのがこの俺だ!」と叫び、入場ゲートの奥へと消えていったのだった。