Circuit2009 BEST OF THE SUPER Jr.XⅥ 〜The Hard Luck Soldiers〜

日時: 2009年5月30日(土) 18:00開場　18:30開始
会場: 東京・後楽園ホール
観衆: 2005

第5試合 30分1本勝負
BEST OF THE SUPER Jr. Aブロック公式戦

ミラノコレクションA.T.
プリンス・デヴィット

境界線

(1勝=2点)
(1敗=0点)

15分22秒　ヴィクトリアミラネーゼ

レフェリー｜レッドシューズ海野

MATCH REPORT

両者がガッチリ握手をかわして試合のゴング。デヴィットは、ミラノを場外へ追いやるとノータッチトペコンヒーロを狙うが、鉄柵の外の客席へ逃げられて断念する。しかし、その直後、デヴィットはなんと鉄柵越えのプランチャでミラノ目掛けてダイブする。
　対するミラノは、右膝への低空ドロップキックでデヴィットのペースを崩すと、鉄柱を利用した足4の字固め、ロープを利用したレッグロック。さらに、ロープにデヴィットの右脚を固定すると、場外から全力疾走してドロップキックをヒットさせる。
　これらの攻撃でデヴィットの右膝にダメージを与えたミラノは、足4の字固めでギブアップを迫る。だが、デヴィットはロープエスケープ。ショルダースルーでエプロンに着地したミラノをオーバーヘッドキックで場外へ転落させ、エプロンからのドロップキックで追撃する。
　さらにデヴィットは、ミラノを持ち上げながら鉄柵の上に乗り、なんとブレーンバスターを敢行。この荒技で場内がどよめく中、場外カウントが数えられると、両者はカウント19でリングへ生還する。
　デヴィットは、エルボー合戦を経て、ミラノにスクリューハイキックをヒットさせて雪崩式技を狙う。ミラノに抵抗されてマットへ落ちると、ドロップキックを当てて怯ませ、雪崩式プリンスズスロウンの構えに入る。しかし、ミラノは、これも拒んで、コーナー最上段からのブルドッキングヘッドロックで脱出する。
　デヴィットは、ロープへ飛び乗ったミラノを場外へ転落させ、ノータッチトペコンヒーロ。序盤で断念した空中殺法を成功させると、ダイビングフットスタンプからフォールするが、カウント2に終わる。
　ミラノは、ブレーンバスターをスモールパッケージホールドで切り返し、そこからイタリアンストレッチNo.32でデヴィットを捕獲。すると、デヴィットは上から押さえ込み、ミラノにカウントを迫って脱出する。
　デヴィットは、ヴィクトリア・ミラネーゼを回転エビ固めで切り返し、スクリューハイキックを放つ。ところが、ミラノはこれをブリッジで回避。そこから絡みついてデヴィットを背負うと、イタリアンストレッチNo.36（こうもり吊りで捕獲した相手をマットへ叩きつける）を敢行する。
　勝負に出たミラノがトラースキックを放つと、デヴィットは上手く避けて回転エビ固め。そこからバッククラッカーを経て、必殺のプリンスズスロウンの構えへ。しかし、ミラノはバックを取り返し、なんと田口の必殺技どどんの構えからプリンスズスロウンを繰り出す荒技（“どどんスズスロウン”）を炸裂させる。そして、トラースキックからデヴィットを押さえ込むが、意地を見せたデヴィットはカウント1でキックアウト。
　その直後にミラノは、アルマニッシュ・エクスチェンジを経て、ヴィクトリア・ミラネーゼ。これでミラノがデヴィットから3カウントを奪って、開幕戦白星を飾った。

COMMENT

ミラノ「キツい。ホントにキツい、デヴィット。（田口＆デヴィット＝Apollo 55との）タッグの3連戦で俺ら（タイチとのユニオーネ）は負けたけど、そん時に『シングルじゃ負けねぇぞ』って言った。有言実行を果たしたけど、本当にキツかった。途中でポイントになった技は、Apollo 55とタイトルマッチの挑戦権を取り合ってる中で、アイツ（田口）のどどんとデヴィットのプリンスズスロウンを合わせたら強力な技になるんじゃないかなって思ったよ。だから今日、俺はどどんの体勢から膝を出した。あれは“どどんスズスロウン”だ。Apollo 55のためだけにオフを返上して作った。とりあえず初戦、強敵に勝ったよ。キーワードは『イ』だ。決勝まで8（戦）。『イ、タ、リ、ア、か、く、め、い』。最初のポイント、カタカナで『イ』だぞ」

デヴィット「BEST OF THE SUPER Jr.の初戦でミラノに負けてしまったけど、闘いはまだ続いていく。次はジャドウが相手（6/2栃木）。必ず勝ってみせるよ」