7・28別府大会での『G1』公式戦で対戦するオカダと小島が、前哨戦としてそれぞれ外道、エルガンをパートナーにタッグで激突。当初、このカードはさらに中邑、田口を加えた6人タッグの予定だったが、中邑が肘の負傷で欠場となったため、4人でのタッグ戦に変更となった。
先発は小島とオカダ、場内は両者へのコールが交錯する。オカダはロックアップで小島をロープに押し込むと、攻撃すると見せかけてクリーンブレイク。続いて逆に小島がロープに押し込むと、オカダは離れ際に強烈なエルボー。そしてタックル合戦に入ると、小島がお返しとばかりにショルダータックルでオカダを吹き飛ばす。思わずオカダは場外にエスケープ。小島は挑発するようにレインメーカーポーズを見せる。
リング上はエルガンと外道。エルガンは組みつくと、外道を軽々と放り投げる。しかし、続く串刺しラリアットは外道がキックで迎撃。そして外道はサミングからパンチを連発するも、これを交わしたエルガンはブレーンバスターの体勢に。すかさず、オカダがカットに入るが、なんとエルガンはオカダと外道を二人まとめて抱え上げて、ブロックバスターのように放り投げる。続いてスイッチした小島は、外道をエルボー、河津がけでダウンさせると、コーナーのオカダにも不意打ちのエルボー。
外道をターゲットに定めた小島組。エルガンはボディスラムから体重の乗ったエルボードロップ。さらに串刺しボディプレスを狙うが、これは外道が間一髪で回避。しかし、外道がコーナーに戻ろうとすると、エルガンはすかさず捕獲。だが、外道はエルガンのヒップドロップを交わし、ようやくオカダとスイッチ。オカダはエルガンにDDT、ダイビングエルボー、フラップジャックと畳み掛ける。さらにボディスラムで叩きつけ、トップコーナーからの攻撃を狙うが、これは小島が阻止。そして、エルガンはエプロンサイドに降り立った小島に、トップコーナーから一回転してのレッグドロップをヒット。
続いて登場した小島は、オカダにマシンガンチョップから串刺しエルボー。そして「いっちゃうぞバカヤロー!」の掛け声と共にエルボードロップを見舞う。続く回転エルボーを交わしたオカダは、カチ上げ式のエルボーからツームストンパイルドライバーを狙うが、小島は切り返してコジコジカッター。さらにラリアットを狙うが、待っていたのはオカダのドロップキック。ここで外道が登場し、小島にチンクラッシャーからトラースキック。するとエルガンが乱入するも、外道は相手チームの誤爆を誘う。両軍入り乱れるリング上。小島はオカダのレインメーカーに左のカウンターラリアットを合わせると、返す刀で外道には右腕での正調ラリアットを炸裂。この一発で小島が3カウント勝利を収め、別府大会のオカダ戦に向けて弾みをつけた。
小島「オカダ、久しぶりだな。お前は、俺とやったIWGP選手権から約2年、いったい何をやっていたんだ? お前ぐらいの若いプロレスラーが、もっともっと上にいってなかったらどうするんだ? 俺が過ごした2年間と、お前が過ごした2年間は、そんなに変わらないのか? むしろ、俺の2年間の方が、よっぽど濃い2年間で…。よく考えろ、俺の年齢とお前の年齢を。どっちがより頑張って、プロレスラーとして生きてきたか? お前、よく考えろ」
エルガン「本当の男というのは、正面から闘って、負けてもまた次の日に練習してリングに向かっていく。それがこのビジネスだ。昨日負けた小島と今日は組んだが、そんなこと気にしてない。昨日のことは昨日のこと。オカダ、お前はこの『G1』での一騎打ちで俺を倒した。俺はここで約束する。お前が前に見た光景はもう見られない。わかったな」
オカダ「僕と外道さんとのタッグに勝てるわけですから、まあ『G1』(に出るのは)合格点じゃないですかね。まあ、出れますよ。ただ、俺といい勝負ができるわけでも勝てるわけでもない。ただ、出れるだけのレベルだ。あさって、別府でしっかりIWGPチャンピオン、もう第三世代じゃない、今の俺のプロレスをしっかり小島さんに叩き込んでやります」
※外道はノーコメント