『G1 CLIMAX 25』 Aブロック公式戦。
2勝でAブロック首位をひた走るAJと、ここまで1勝1敗の飯伏が激突。飯伏は今年の4・5両国で、当時AJが保持していたIWGPヘビー級王座に挑戦するも惜敗。『G1』の舞台でそのときの雪辱を果たせるか?
序盤、ロックアップからリストの取り合い、そしてグラウンドの攻防を展開する両者。続いてAJは飯伏をヘッドロックで固めると、ロープに振られてもその手を離さず、執拗に絞めあげていく。そこからリスト、腕の取り合いに流れ、飯伏はAJの左腕を固めていく。続く素早いロープワークの展開から、飯伏はキックでAJを場外に追放するとプランチャを敢行。しかし、AJはこれを交わしてリング上に戻ると、逆にプランチャを狙うが、飯伏は冷静に交わし、エプロンに降り立ったAJの足にキック。
リングに戻ると、飯伏は強烈なキックを連発。しかし、続く串刺し攻撃はAJがキックで迎撃。すると、飯伏もカウンターのドロップキックでお返し。さらにAJにキックを連発する飯伏。AJも強烈な逆水平チョップで反撃。飯伏はAJの串刺し攻撃を交わすと、ロープに飛び乗ってスワンダイブ攻撃を狙うが、これを読んだAJは飯伏を両肩に担ぎ上げ、その首をトップロープに叩きつける荒技を披露。そこから戦場は場外へ。AJは飯伏を抱え上げて、鉄柵に背中を打ちつける。
リング上、AJは飯伏をサイドに抱えてバックブリーカー、そしてヒザを立ててのサーフボードストレッチで背中に集中攻撃。すると、飯伏は目の色を変えて強烈なエルボーで反撃。さらに飯伏はバックを取るが、AJはこれを切り返すとセカンドロープを利用してフェノメノンDDTを狙う。しかし、間一髪で交わした飯伏は、ノーモーションの投げっぱなしジャーマン。さらにミドルキック連発からレッグラリアット、ソバット、その場飛びのカンクーントルネードと一気に攻め立てる。
続いて飯伏はAJのバックを取るが、AJもバックを取り返す。そのまま飯伏はバックするかたちでコーナーにAJを詰めるが、AJはエプロンサイドに降り立ち、リング内の飯伏に強烈なラリアット。そして、スワンダイブのエルボーアタック。
さらにAJはコブラツイストのかたちから、飯伏のリスト持って抱え上げると、その土手っ腹をヒザに叩きつける。そしてスタイルズクラッシュを狙うが、これは飯伏がリバース。続けて振り向きざまに、AJの側頭部にハイキック。さらにリング内からエプロンのAJのバックを取ると、セカンドロープに足を掛けて投げつけようとするが、これはAJがこらえて逆にツームストンパイルドライバーの体勢に。しかし、飯伏は足でAJの頭を挟むと、そのまま場外にホイップ。さらに飯伏はエプロンサイドを走って、バミューダトライアングルをヒット。
飯伏はAJをリングに戻すと、フェニックススプラッシュを狙うべくトップコーナーに上るが、AJはロープに体当たりして阻止。そしてAJはセカンドロープにのぼって、その位置まで飯伏を抱え上げようとするも、逆に飯伏はスワンダイブのフランケンシュタイナーを敢行。しかし、AJはこれをこらえて、飛びつきのフランケンシュタイナー。
続くスタイルズクラッシュは飯伏にディフェンスされるも、AJはラリアットを挟み、ハローポイントをお見舞い。飯伏はなんとかカウント2でキックアウト。すると、AJはスワンダイブのファイヤーバードスプラッシュを繰り出すが、飯伏はヒザを立ててディフェンス。続いて飯伏は打撃のコンビネーションからオーバーヘッドキック。負けじとAJも逆にオーバーヘッドキックを繰り出し、ブラディサンデーを決めるもカウント2。
ここを勝機と見たAJはトップコーナーに上り、飯伏を抱えて雪崩式のスタイルズクラッシュを狙うが、飯伏はフランケンで切り返す。そしてAJをハイアングルのパワーボムで叩きつけると、最後はフェニックススプラッシュをヒット。この一発でAJを沈め、飯伏が両国のリベンジを果たすと共に、価値ある1勝をゲット。場内は大盛り上がりで飯伏を祝福した。
飯伏「(※バックステージに戻ってくるも、足元はふらつき、インタビュースペースまでたどり着けずに、途中で座り込んでコメントを出し始める)勝ちました。いやあ、リベンジできて、ほんとにうれしいですね。言葉がもう出ないですね。AJはすごかったです、ほんとに…すごかったです。このタイミングで勝てて、ほんとに…」
−−タイトルマッチばりに過酷な公式戦でしたが…。
飯伏「関係ないですよ。最初から言ってるように、全力…、全部、全力ですよ。ああ、いけますね。いけます。いけます、いけます。いきます。必ず…」
AJ(※ホールに肩を担がれてバックステージに戻ってきたが、インタビュースペースまでたどり着くと倒れこむ。しかし、コメントは出せず。倒れこんだままホールを呼び寄せ、肩を担がれてそのまま控室に戻って行った)