この日の第8試合、メインイベントは、『NEW JAPAN CUP 2018』1回戦。ついに本格復帰となる“逸材”棚橋弘至と、本格的にヘビー級戦線に乗り込んできた“鈴木軍”タイチが激突する。
この日も、“ディーヴァ”あべみほを引き連れて入場のタイチ。そして新調した(?)マイクスタンドも持ち込んでのパフォーマンスを見せる。
一方の棚橋弘至は、エアギターパフォーマンスを見せながら、新調コスチュームで登場。花道のファンの歓声に応えつつ、堂々の入場。リングインをジャマするタイチを睨みつけたあと、コーナーに駆け上がって場内の大歓声を浴びる。
なんと背後から、あべみほが棚橋をハグして誘惑…? これに棚橋は「じゃあ、コッチに来い」とアピールすると、タイチ側に走って戻って行く。ここで棚橋がコスチユームを脱ぐと、黒いロングタイツが現れて、場内がどよめく。
試合のゴング、場内は「棚橋」コール。タイチにも歓声が飛ぶ中、ゆっくりロープエスケープして、場外でも間合いをとって行くタイチ。場内は「レッツゴー・タイチ!」と「タイチは帰れ!」コールが交錯。
さらにリングインすると、ニヤリと笑いながら棚橋に握手を求める。棚橋は握手に応えるがタイチはキックを放つ、しかしこれは読んでいた棚橋。
さらに場外で時間を稼いでいくタイチ。あべみほとリングサイドを徘徊するが、タイチのあとを追いかけてリングインした棚橋を急襲。しかし、棚橋はコーナーに振られたあとクロスボディで反撃してエアギターポーズ。さらに場外のタイチへハイフライフローで狙おうとするが、これはあべみほがタテとなり不発。
続いてエプロンに立ったあべみほが挑発する背後から、マイクスタンドで襲いかかったタイチは、そのまま場外戦へなだれ込む。場外の柵やイスを利用して、棚橋の首もとを狙っていく。さらに、タイチはリングサイドで水を飲んで余裕の水分補給。実況席の永田も挑発していく。
リングインした棚橋はタイチにエルボー攻撃。しかし、タイチは重爆のミドルキック! さらにソバット、背後からサッカーボールキックで場内をどよめかせ、ヒザを立てて不遜なカバーへ。
ここからタイチはステップキック、スリーパー。しかし、フライングフォーアームで逆襲していく棚橋。
棚橋は太陽ブロー連射から、エルボー連射。タイチが「きかねーんだ!」と吠えるも、ここで棚橋は強烈な張り手一閃! 場内がどよめいたあと、「GO ACE!」コールが巻き起こる。
続いて、棚橋はセカンドコーナーからサンセットフリップ。走り込んだところを場外へ放り出されると、寸前でロープにつかまる。いつものように、逆上がり式で戻ろうとしたところをタイチは狙いすいましたハイキックで迎撃!
場外戦でタイチは鉄柵攻撃。続いて、棚橋を花道へ連れ出すと、ステップキックからの投げっぱなしパワーボムを狙うも、これをギリギリで切り返した棚橋。
ゆっくり歩いてリングインした棚橋、あべみほに連れられてタイチもなんとかリングインする。棚橋はエプロン際でタイチの脚をキャッチするとドラゴンスクリューを立て続けに連射! イッキにペースを掌握する。
タイチもキックで反撃するが、棚橋は容赦のないドラゴンスクリューから、渾身のテキサスクローバーホールド!
これはリング中央でガッチリ決まったものの、なんとかエスケープしたタイチ。棚橋は「立てえ!」と叫びながらロープへ走ったが、タイチはデンジャラスなバックドロップ一閃!
この窮地に棚橋は張り手をかましたが、タイチはさらに急角度の投げっぱなしバックドロップ爆発! ここでショートタイツに変身して、イッキに天翔十字鳳へ。一度はかわされたものの、ふたたび天翔十字鳳がクリーンヒット。これは惜しくもカウント2。
イッキにタイチ式ラストライドを狙ったタイチ、なんと途中でパワーボム風に切り替えてデンジャラスKばりに頭から叩き落とす荒技を披露! これでさらに大ピンチに陥った棚橋。
タイチのアックスボンバーは見切った棚橋、タイチも延髄切りで切り返すが、ここでスリング・ブレイド炸裂!
そして立った状態のタイチへイッキにハイフライフローを炸裂! だが、この着地で右ヒザを痛めたか、次の技に行けない棚橋。
天に向かって「うおおお!」と吠える棚橋に、背後からすがりつくタイチ。
万策尽きたと思いきや、タイチはレフェリーを突き飛ばして、金的からのタイチ式外道クラッチ! これもなんとか返した棚橋だが、場内は騒然……!
二人ともダウン状態の中。先に立ちあがったタイチが棚橋の背後からアックスボンバー。さらに延髄切り、続いてタイチ式ラストライド! 決まったと思いきや、ギリギリで返した棚橋に、またもや場内は大騒ぎ。
試合終盤、タイチはフラフラの棚橋をブラックメフィストの体勢にかつぎあげたが、これをこらえた棚橋が渾身のツイスト・アンド・シャウトを3連発!
ふたたびダウンした両者。ここでマイクスタンドを掴んだタイチ。金丸がレフェリーの注意を引く中、凶器攻撃を仕掛けようとする中、これをブン獲った棚橋だったが、ここでレフェリーに気づかれてマイクスタンドを手放す。
これを見たタイチが急所攻撃を狙うも、これは張り手で回避。さらに天翔十字鳳もカットすると、そのまま急角度のスリング・ブレイド! 勝機と見たか、「おおおお!」と吠えた棚橋が、コーナーにかけあがって渾身のハイフライフロー! これがズバリと決まってカウント3奪取。
なんと棚橋が、4年ぶりに『NEW JAPAN CUP』1回戦を突破。2回戦に進出した。