永田組vs中西組の6人タッグマッチ。海野、辻、フレドリックス、リチャーズは「YL杯」にエントリーしており、9.22神戸で海野とフレドリックス、翌日の9.19鳥取で海野と辻、フレドリックスとリチャーズがそれぞれ対戦する。
海野とフレドリックスが互角の攻防を繰り広げたのち、辻とリチャーズがショルダータックル合戦、エルボー合戦を展開。辻が競り勝ってリチャーズをなぎ倒す。
だが、リチャーズがカウンターラリアットで逆転し、辻の動きがストップ。中西組の集中砲火にさらされる。
その後、辻がようやく赤コーナーへ戻ると、替わった海野がフレドリックスに対し、エルボー連打、ランニングエルボー、串刺しバックエルボー、ミサイルキック。だが、フレドリックスはカウンターヌカドーラで逆転に成功。
ここで中西が登場し、逆水平チョップ連打で海野に追撃。しかし、海野は巨漢の中西をボディスラムで投げ捨てて脱出。
永田対中西となり、永田がミドルキック3連射。それでも中西はエルボー合戦へ持ち込むが、永田がローキック連打で動きを止め、フェイント式低空ドロップキックを見舞う。
その後、中西はカウンタースピアーから野人ダンスラリアット、アルゼンチンバックブリーカーに繋ぐ。しかし、永田が素早く腕を取り、腕固めで巻き返した。
永田対リチャーズとなり、トレイン攻撃からフレドリックスがジャンピングエルボードロップ、中西がジャンピングボディプレス、リチャーズがギロチンドロップ。
だが、永田がカウンターキチンシンクで黙らせ、ミドルキック、エクスプロイダーで追い討ち。そして最後は、ナガタロックIIで完勝を収めた。
永田「27年と4日経過して、27年4日ぶりに、僕のデビューした地、松江市総合体育館に来て、まあ、相手はどうであれ、勝利を収めてよかった。自らの手で勝ちを収めてね。まあ、勝って当然の相手とはいえ、やっぱり帰って来れたって、なんか変な、地元・東金とは違った意味での声援もありましたしね」
--もう一つの故郷という感じですか?
永田「地元というか、僕のスタートした、レスラーとして生まれた所ですからね。よかったです」
--永田選手の目に、今回のヤングライオン杯はどのように映ってますか?
永田「いやあ、なかなか。こういう体験があると、若い選手が成長してるな、どんどん成長してきてるのが目に見えてわかる。ロス道場とファレ道場、新日本の道場と、なんか目に見えないライバル意識が、リングで横に立ってても見えるし、そういう意味でも彼らを成長させてる。若手の上村なんか見ても、気持ちが変わってきて、いい顔してるし、それだけでお客さんを引きつける感じがします。若い選手はこうやって成長していくんだなと。27年前、ここでスタートした俺もいうやって成長してきたんだなと、ちょっと過去を振り返りながら、今現在の若い選手の成長を感じられてよかったですね。でも永田裕志51歳、まだまだ自分自身も成長していきますんで」
--まだ気持ちはヤングライオンですか?
永田「オールドだけどね(苦笑)」
海野「明日(9.19鳥取)、公式戦、対辻。今シリーズ前哨戦もタッグパートナーが明日の相手だったり、すごい個人的には刺激的な組み合わせだなと思います。あいつとも闘って、仲間とも闘って、すごい自分自身との勝負につながるかなと。でも、組んで意識し合って終わりじゃなくて、大事なのは公式戦なんで、必ず明日は勝ちます。明日勝たなければ、京都(9.20)の前哨戦もないぐらい。まずは明日」
辻「ヤングライオン杯、負けが続いて、正直言って悔過を見ると優勝は難しいかもしれない。ただ俺には、東京ドームの第1試合っていう大きな目標がある。そこに向けてあと2試合、全力で闘って、勝つだけだ。そして、明日の相手は、野毛道場の海野。東京ドームの第1試合へ絶好なステップじゃないか。お前、優勝候補なんだろ? 優勝候補から引きずり下ろしてやるよ」
※中西&フレドリックス&リチャーズはノーコメント