ケニーが死闘の果て、ついにオカダに激勝!
二連覇に向けて、優勝決定戦で内藤と対峙!!
8月12日(土)、『G1 CLIMAX 27』第18戦が両国国技館で行なわれ、Bブロック最終公式戦を中心に激闘が繰り広げられた。
メイン(第10試合)はBブロック公式戦として、オカダ・カズチカ(6勝1敗1分)とケニー・オメガ(6勝2敗)が、優勝決定戦進出を賭けて今年3度目となるシングル対決。ここまでは1.4東京ドームでオカダが勝利、6.11大阪城では60分時間切れ引き分けという結果だけに、ケニーは悲願の勝利をつかむべく、序盤からオカダの首にシビアな攻めを見せる。場外でのリバースフランケン、エプロンでのドラゴンスープレックスと、オカダはケニーの破天荒ファイトに苦しむも、王者の威信を示すように変形のレインメーカーをヒット。終盤、大技の応酬で場内が熱狂に包まれる中、ついにケニーが片翼の天使を炸裂。執念でBブロック代表の座をもぎ取った。
第9試合はBブロック公式戦、小島聡(1勝7敗)とEVIL(5勝3敗)が対峙。EVILは序盤からイスを用いた攻撃で小島に大ダメージを与える。しかし、小島も第三世代の意地を見せるべく、モンゴリアンチョップで反撃開始。その後もイキのいいEVILに一歩も引かず、大技を繰り出していく。終盤、意地のラリアット合戦になるが、EVILは強烈なヘッドバットで小島の動きを止めると、狙い澄ましたEVILでピンフォール。白星を6つに伸ばした。
第8試合はBブロック公式戦として、これまで何度も対戦してきた矢野通(3勝5敗)と鈴木みのる(4勝3敗1分)が対決。矢野は鈴木の足をテーピングでグルグル巻きにしようとするも、逆に自分がグルグル巻きの刑に。さらにタイチが乱入し、絶体絶命のピンチに陥るも、英語実況席のロッキーが救出に登場。混戦模様の中、矢野はスキをついて鈴木の胴体をグルグル巻きにし、すかさず横入り式エビ固め。これでまんまと3カウントを奪取した。
第7試合はBブロック公式戦、タマ・トンガ(3勝5敗)とSANADA(4勝4敗)が対峙。抜群の身体能力を誇る両者は、一進一退の攻防を展開。相手の技に対して、同じ技を繰り出し、意地の張り合いを見せる。終盤、高度な技の読み合い、技の切り返しを繰り広げる中、最後はタマがガンスタンを炸裂させ、接戦にピリオド。タマ、SANADA共に4勝5敗で公式戦を終えた。
第6試合はBブロック公式戦、マイケル・エルガン(4勝4敗)とジュース・ロビンソン(3勝5敗)が対峙。握手でスタートした外国人対決は、掛け値なしの真っ向勝負に。エルガンのパワーファイトに対してジュースは苦しむも、気迫を前面に押し出して徹底抗戦。バーニングハンマーを切り抜けると、強烈なナックルからパルプフリクションを決め、殊勲の4勝目をゲット。ケニーに続き、格上の外国人レスラーを撃破した。
第5試合は棚橋弘至&飯伏幸太&デビッド・フィンレー組と内藤哲也&BUSHI&高橋ヒロム組が対峙。L・I・Jが持ち前のチームプレーを発揮するも、本隊トリオは簡単にはペースを握らせない。混戦模様のリング上、本隊トリオはうまくL・I・Jを分断すると、飯伏がカミゴェでBUSHIを仕留めた。
第4試合は田口隆祐&リコシェ&北村克哉とウォーマシン(レイモンド・ロウ&ハンソン)が合体し、BULLET CLUB(Cody&ハングマン・ペイジ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン&バッドラック・ファレ)と対決。10人タッグならではのコンビネーションが飛び出した総力戦は、ペイジがライト・オブ・パッセージで北村を料理。試合後、明日IWGPジュニアタッグ王座戦で激突するヤングバックスと田口&リコシェが視殺戦を展開した。
第3試合は真壁刀義&永田裕志組がザック・セイバーJr.&飯塚高史組と対峙。この試合が左足首骨折による長期欠場(4月27日広島大会より)からの復帰戦となる飯塚は、開始のゴング前から大暴れ。終盤、デスペラードがレフェリーの目をそらしているうちに、飯塚はアイアンフィンガーフロムヘルを永田に炸裂。すかさずザックがPKを繰り出し、永田か3カウントを奪取した。
第2試合は後藤洋央紀&石井智宏&YOSHI-HASHI組とタンガ・ロア&高橋裕二郎&チェーズ・オーエンズ組が対峙。揃って『G1』に出場したCHAOSトリオが躍動するも、BULLET CLUBもチームプレーで応戦。それぞれが持ち味を見せた6人タッグは、後藤が牛殺しからのGTRでオーエンズの息の根を止めた。
第1試合はKUSHIDA&獣神サンダー・ライガー&タイガマスク&川人拓来組と鈴木軍ジュニア(金丸義信&タイチ&エル・デスペラード&TAKAみちのく)が総力戦。鈴木軍はゴング前の奇襲をはじめ、ダーティーファイトを展開するが、遠征帰りのKUSHIDAがハッスル。川人もあとに続けと発奮するも、デスペラードがピンチェ・ロコで葬った。試合後、デスペラードはKUSHIDAのIWGPジュニアヘビー級ベルトを強奪して退場。